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ぜんぶ二人ではじめて

第7章 揺れる想い

「練習いっぱいしたんでしょ?」

昌樹が続ける。

「うん。」

「じゃあ、きっとうまくいくって!いつも、ヤスくんが言ってるんだよ。頑張って!市川さん!」

「そうなの?ヤスくん?」

顔に当てた手をどけて、また、上目遣いで聞いてきた。

「あ。うん。」

オレは多分、クールとは程遠い、ボーッとした顔になっていたと思う。

「ヤスくん、市川さんて、マジで可愛いね。」

お?

昌樹が急に本人目の前にして聞いてくる。

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