
憧れの二人は女王様と召使い?
第4章 告白
「お待たせ」
会計を済ませて店の外にいる慧人のそばへ寄った
「買うもの買ったし、ちょっと疲れたし
なんか食べようかなぁ
3時のおやつの時間はもうとっくにすぎてるし」
私達はショッピングモールの近くのファミレスに向かうことにした
「うーん…」
「食べたいものくらい早く選びなさいよ」
慧人はメニューとずっとにらめっこをしている
お腹すいてるのに…イライラする…
「だってファミレスなんてなかなか行かないしどれも美味しそうで…」
そうか、こいついつも自炊ってこと?
お弁当作るくらいだもんな…
にしても悩みすぎ、期間限定今日まで!とかじゃないんだから
「はぁ…どれが食いたいわけ?」
私は慧人からメニューを奪って自分も見えるようにテーブルに広げた
「このポテト、こんな山盛りなのみたことある!?
あとはグラタン!とろーりとか絶対美味しいよねぇ
でもデザートも美味しそうなんだよな
チョコレートパフェと
あ、ケーキセットのチョコレートケーキもいいなぁ…
でもこんな食べれないし…」
ピーンポーン―――――
私は店員呼び出しのベルをならした
「えっ!まだ決まってな…」
「ご注文承ります!」
「山盛りポテト、北海道産チーズたっぷりのとろーりグラタン、チョコレートパフェ、ケーキセットはチョコレートケーキで。以上でお願いします」
私は学校と変わらない外面で言った
店員はそれらの注文を繰り返し、私は承諾した。
「いいの、こんな全部?…麻理恵さんの食べたいものは?」
「私は外食とか、カップ麺とかコンビニ飯とかよく食べるからいいのよ」
「ありがとう麻理恵さん!楽しみだなぁ…」
