
憧れの二人は女王様と召使い?
第4章 告白
あぁ…ねみぃな、おい
昨日お昼で抜け出したから早めに来て授業受けたけど
そのせいで今日は午後の授業寝て受けれなくなるかもな
そう思いながらいつもの場所でお昼の菓子パンをかじる
「良かった、いた」
いつもの人がやって来て私は少しムスッとした
「………なにしに来たの?」
「なにってお昼ご飯食べようと思って」
そう言って彼はお弁当…じゃない
「あんたも今日はパンなの?」
「うん!昨日から外食とかコンビニの食べ物が気になって…」
「なんだそりゃ。つか、パンでもなんでもここで食べなくても…」
「だって、やっぱり麻理恵さんが……好きなんだもん」
「は、はあ!?意味わかんない!
あんた覚えてないの?
昨日私は慧人くんからあんた呼ばわりにかわって
無理矢理学校から連れ出して、あんたはただの荷物持ちにされたのよ?
それだけじゃない。この口の汚さも、性格の悪さも…こっちが本性なの!
そんな簡単に好きとか言うな、バカ」
