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moonLight CAT❤︎

第1章 ぷろろーぐ

「・・・嫌な島ね。気味悪いし、嫌あな気配がぷんっぷんする」
「・・・そうだねぇ。奴らの気配が濃ゆいなあ」
「ツイてないわね。とりあえず、どうしようか、みーな?」
「・・・野宿するか、覚悟決めてあの城に向かうか。どっちがいい?」
わたしの問い掛けに、わかりやすいほどの反応を示す二匹。顔は歪み、『ええ!?野宿!?奴らの寝ぐらに攻め込む!?いやいやいや無理!死ぬ!』というセリフが聞こえてきた。・・・そーは言うけど、何もしないわけにはいかないよ。
わたしは小さくため息をついてしゃがみ込み、二匹を撫でてやった。
「まあ、出来る限り安全な策を練ろうか。とりあえず、色々探らない?地形とか知っとかないと」
「・・・うん」
「そうね。その方がいいかも」
何とか二匹を納得させて、海岸線をゆったりと歩き出した。綺麗なマリンブルーの海に似合わず、空は曇っている。どんよりと。雷鳴まで聞こえている始末。さいっあくだ。
「うっわ、海の水塩辛い!」
「・・・ろーずちゃん、そりゃ海水だから。・・・煮立てて、ろ過すれば飲み水にはできそうね」
「調味料もゲットできるしラッキー!」

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