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第1章 みちしるべ

「まぁーた口説いとるー‼︎」

びっくりするくらい大きい声で現れた美玲

「美玲もう少し静かにしなさい。お前のせいで俺らまで阿保な人らやと思われる」

と後ろから涼
当たり前のように同じテーブルに座る2人
この2人は保育園からの幼なじみらしい
そんでもってお家もお隣さんで羨ましいくらい仲良し
涼の美玲をみる瞳はいつも優しくってあったかい。

「やばい、しぃーからめっちゃ熱い視線感じる」

はい、ぶちこんだな涼
ぱっと見クールっぽくてイケメンの分類に入るのにほんとはこんなちょけたキャラ。ぞくに言う喋らんだらかっこいいのにみたいな?
まあこのキャラは私らにしか見せたことないんやけど

「自意識過剰なんちゃう」

私の隣に座った美玲が冷たく言いはなった言葉にタクが吹き出す
じゃれ合う美玲と涼に参戦するタク。それをただ見つめる私
これがいつもの流れこの3人を見とると退屈せん
なんていうか心がほかほかする。あったかい気持ちになる。

「やっと笑った」

いつのまにかじゃれあいから抜けたタクがこっちを見てボソッとつぶやく
でた、いつものにこにこ笑顔

「今日も退屈せんな」

いまだにじゃれあう美玲と涼をみながら私はつぶやく
その前でぽんぽんと私の頭を撫でるタク
ああ、あったかいな、心地いいな。
なんかいいなこうゆうの。

「あ、そーいえばさーしぃ?あのクズと別れたってほんと?」

やっと落ち着いて隣でメニューを開いたと思ったら
とんでもない事言いだす美玲
急すぎて目を点にする私と飲みかけた水を吹き出す涼
相変わらずにこにこ笑うタク
たぶん言いたいことはみんな同じやと思うけど

「もっとオブラートに言えやんのか!」

さすが美玲へのつっこみは早いっすね涼

「オブラートもなにもないやろ。ほんまにクズなんやで。それともあれか?うん○か?いやまだうん○のが可愛げあるわ」

「うん○てお前なー!タクが今うん○みたいなパフェ食べとんのにやめとけよ!てかお前はいつの間にパフェなんかたのんだんや!」

「いや、それ店に失礼やから頼むで2人とももっと静かにして」

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