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第1章 みちしるべ

美玲は見た目のふわふわした可愛らしい雰囲気とはま逆ですごい毒舌。
動物に例えるならウサギ?可愛くてふわふわしとるけど鋭い牙を持っとる的な⁇
だからと言って美玲の言っとる事は間違ってないから誰も反論はせん
今回だってそう美玲の言うとおり。
私は1年半付き合った人とさっき別れたこの場所で
理由はなんてそんなのいつも一緒

「どこまで知っとんの2人とも」

私の問いに ぇ、自分ら? とこっちをみる美玲と涼
さんざん言われた残りのパフェを食べだすタク
よー食べるわほんま

「とりあえずしぃーをいいように使うだけ使ってポイしたってことくらいかな」

「なら全部知っとるやん」

そうそれがすべて
あいつに何かを望んどったわけでもない
期待しとったわけでもない
何があったってわけでもない
ただ、またかって思っただけ。

「タクはどこまで知っとんの?」

ちょうど完食したパフェの前で手を合わすタク
涼その質問はしても無駄やよ
だってタクは

「んー??すべて」

ほらなあの顔でにこって笑うから
やっぱりこいつにはかなわんよ

「まじお前なにもんなん」

ほんと涼に同感っすわこれだけは
タクだけはどんだけ一緒に居っても謎ばっか
タクが醸し出すオーラや雰囲気はなんか不思議ででもすごい心地よくって安心するけどタクはたまにものすごく何とも言えやん顔をする
切なそうで辛そうでどことなく何かを諦めたようなみきってしまっとるような顔。

タクあんたはその身体に何を隠しとるの
何を抱え込んどるの
いつも人の事ばっかお見通しやよって顔でみとるけど私はあんたの事何も知らん
もっと教えてよ。知りたいって思う。タクにそんな顔をさせる理由を
知ったらきっとすごい抱きしめたくなるんやろうな。

「ーーーぃ、ーい、おおーーいしぃ‼︎」

美玲に呼ばれて我に返る
やばいちょう自分の世界はいっとった

「ごめん聞いてなかったどした⁇」

「だからーもう6時やし帰る?って言ったの」

大丈夫?と心配そうな顔で美玲が聞いてくる
え、ああもうそんな時間かどおりで来た時より人が多いと思ったら
私ここに2時間半もおったんか
時間経つのってあっという間やな

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