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第1章 エ。


ドガォアアアアアアアアアアアアアアアアアアアっっっっっっっっ!!!!!!!!!


[わぱあ゛あああああああ゛っ!!]

実 ・ 力 ・  行 ・ 使  !!!

ガラアアアン、と耳をつんぐさく椅子の倒れる音を聞き、悲鳴をあげる女子。

不恰好な姿のストーカー君をズショッと右足で踏んで言った。もうスカートとか最早どうでも良い。

[私、女の子が好きだからー なんて言わせるまでになってんだよほざけさっさと消えろゴミコラカス]

と、血走った眼球2つでストーカー君を見下ろす。 男子が内股になっていた。先生以外。

[おいおい授業進めんぞー。女子~震えるな、男子~泣きそうになるなガンバれこのクラス]

[先生·····]

と私が造り出した狂気とも言えるストレスの空気の中、呑気に授業を進めようとしている。

[っっっっじゃコラァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!]

と着ぐるみに血が滲んでるストーカー君の胸ぐらをおもっきし掴む。

[ストーカー君かーわいそっ]
  メェ
[お前のせいでこっちゃあよぉ毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日!!!!分かるか!?!あ゛あ゛あ゛あ゛!?!?]

とそのままメキメキと片手を首に伸ばす。今、世界中の火山が大噴火しそうだった。

[まじかよ···]

[下関保健室行った方が···]

と声が聞こえて、[あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!?]と口からマグマを吐き出し振り返ると、

[美香留······]

その瞬間、ハッとした。

[イケメン、どうしたの?]

掴んでいた胸ぐらをパッと放し、ゴンッッとストーカー君の頭が床に打ち付けられる。

空気が変わる。お花畑が広がっていった。

[止めよう、君のそんな姿は····見たくない]

[YESSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSS[よし皆席つけー。]

ガタガタ、とためらいがちに皆各々の席に戻っていく。

[ま~たやっちゃった☆テヘペロちんっ!]

と言って、気付かぬ内に椅子の足を盛大にストーカー君にズブシュッと刺していた。


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