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『男性恐怖症？それ何ですか』

そう言ったのはまだ紅葉の意識が戻っていないころだった。

そこで言われたのは今後の可能性。精神科医に会って、色々な話を聞いたところ、精神的ダメージを負った紅葉に何があったかを伝えなくてもいいんじゃないか、という結論に至った。

だけど、紅葉がどうしてもというならその時は留める理由はないのではないかという意見も出た。

紅葉がどう思うか、それは星太にはもう解り切った事だった。

白黒つけたい性格で、ずるいのとか、全く許さないまっすぐな人間だ。

絶対に、『知りたい』　そう言うに違いない。

『男性恐怖症』

それは、その名の通り男性に恐怖を感じる病気･･･

原因は追って話すとしよう。

だけど、星太の中には『俺は大丈夫』そういう根拠のない自信があった。