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LOSE and ABTAIN

第2章 Lost memory

「こんにちは~」

車いすが止まったとき、明るい女の人の声が聞こえた。

「こんにちは、お願いします」と律儀に星太が言う。

「はいはーい、よろしくね~紅葉ちゃん」

女の人は能天気に返事をすると椅子に座った。

「私は、紅葉ちゃんの担当医になった、秋坂エリカです。えーっと、私が無理を言って紅葉ちゃんの担当にしてもらったから女同士、何かあったらすぐに伝えなさいね」

超絶的な滑舌で一気に話し終える。

紅葉は渋々頷いた。そんな紅葉を見てエリカは満足そうに微笑む。

「じゃぁ、さっそくだけど、君の体の事を説明するわね。」

そういって少し間が開いた。

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