
神様の願い事
第1章 不思議な噂
《sideA》
「…バラしたでしょ」
すっごいジト目で見られてる。
だから俺は神様の前で正座してるんだ。
雅「言ってないよ! 正体は言いかけたけど持ち堪えた!」
「場所も駄目って言ったじゃん」
雅「うそっ!? 言った!?」
「言ったし」
メッチャ睨まれてる。
くるくると可愛い瞳をしてるが、あれは絶対睨んでる。
雅「ご、ごめんね?」
「も~ 忙しくなるの嫌なんだよね…」
機嫌をとらなきゃ。
今日はとっておきの持ってきたんだ。
雅「これ、食べます? 売り上げNo.1らしいからきっと美味しいよ」
「…なにそれ」
雅「缶詰め。定番だよね?」
「いらない」
お気に召さなかった。
店員さんのお薦め買ってきたのに。
「で、今日は何?」
そうだ。機嫌悪いからすっかり忘れてた。
俺は抗議しに来たんだった。
雅「あの、俺のお願い、どうなったのかな~って」
「というと?」
雅「だって効果出てないよ? お願い叶えてくれるんでしょ?」
「叶えるとは言ってない」
は?
雅「え、だって」
「聞いてあげるって言ったんだよ。どうするかは考えてから」
雅「ええっ!?」
ちっこくて黒くて、手触りも抜群だ。
くるくるした瞳にちょこんと座った姿なんて可愛い以外の何者でも無い。
だけど今、そのフォルムに似合わず凄く意地悪な事を言う。
「でもすぐ潰れたでしょ?」
雅「え? あ、あー! えっあれ神様がやったの!?」
「別にやった訳じゃ...、てかいつもと全く変わらないじゃん。それどころかあの子ちょっとゲッソリしてたよ?」
雅「や、神様の話に熱が入っちゃって…」
あ、神様なのに呆れた顔をした。
雅「じゃっ、じゃあ、どうしたら叶えてくれるの?」
「ん~ だから、君が本気かどうかだよね。興味本位なら駄目だよ。相手が可哀想だ」
雅「 おっ俺は本気だよっ!」
つい声を荒げた俺を神様はじっと見つめる。
鼻息をふーふーして興奮してる俺の側にゆっくり歩み寄って来るんだ。
「ふうん…。本気みたいだね…」
正座する俺なんかよりも凄く小さくて。
可愛い前足を俺の膝に置いて伸びをしながら顔を凝視するんだ。
雅「抱っこさせて!」
「わっ、ちょ! や、やめろって!」
お願い。早く叶えてよね。
「…バラしたでしょ」
すっごいジト目で見られてる。
だから俺は神様の前で正座してるんだ。
雅「言ってないよ! 正体は言いかけたけど持ち堪えた!」
「場所も駄目って言ったじゃん」
雅「うそっ!? 言った!?」
「言ったし」
メッチャ睨まれてる。
くるくると可愛い瞳をしてるが、あれは絶対睨んでる。
雅「ご、ごめんね?」
「も~ 忙しくなるの嫌なんだよね…」
機嫌をとらなきゃ。
今日はとっておきの持ってきたんだ。
雅「これ、食べます? 売り上げNo.1らしいからきっと美味しいよ」
「…なにそれ」
雅「缶詰め。定番だよね?」
「いらない」
お気に召さなかった。
店員さんのお薦め買ってきたのに。
「で、今日は何?」
そうだ。機嫌悪いからすっかり忘れてた。
俺は抗議しに来たんだった。
雅「あの、俺のお願い、どうなったのかな~って」
「というと?」
雅「だって効果出てないよ? お願い叶えてくれるんでしょ?」
「叶えるとは言ってない」
は?
雅「え、だって」
「聞いてあげるって言ったんだよ。どうするかは考えてから」
雅「ええっ!?」
ちっこくて黒くて、手触りも抜群だ。
くるくるした瞳にちょこんと座った姿なんて可愛い以外の何者でも無い。
だけど今、そのフォルムに似合わず凄く意地悪な事を言う。
「でもすぐ潰れたでしょ?」
雅「え? あ、あー! えっあれ神様がやったの!?」
「別にやった訳じゃ...、てかいつもと全く変わらないじゃん。それどころかあの子ちょっとゲッソリしてたよ?」
雅「や、神様の話に熱が入っちゃって…」
あ、神様なのに呆れた顔をした。
雅「じゃっ、じゃあ、どうしたら叶えてくれるの?」
「ん~ だから、君が本気かどうかだよね。興味本位なら駄目だよ。相手が可哀想だ」
雅「 おっ俺は本気だよっ!」
つい声を荒げた俺を神様はじっと見つめる。
鼻息をふーふーして興奮してる俺の側にゆっくり歩み寄って来るんだ。
「ふうん…。本気みたいだね…」
正座する俺なんかよりも凄く小さくて。
可愛い前足を俺の膝に置いて伸びをしながら顔を凝視するんだ。
雅「抱っこさせて!」
「わっ、ちょ! や、やめろって!」
お願い。早く叶えてよね。
