
神様の願い事
第1章 不思議な噂
和「なあんだよそれ~」
そうだもっと言ってやれ。
和「散々期待させといてそれは無いでしょ」
雅「あっ、ニノも興味あるんだ!?」
和「違うよ! お前が刷り込んでんだよ このあいばか!」
雅「だからあいばかって言うなってばっ」
まるで兄弟喧嘩だな。
わちゃわちゃと騒がしいけど見てると楽しいから放っておこう。
潤「他の情報教えてよ。何処で会えるのその神様」
雅「あ~」
和「なによそれも秘密なの?」
雅「あーいや、コレは良いんじゃないかなたぶん」
智「っほ、うぉっほん」
和「もぉ、タン絡んでんじゃん。本当大丈夫?」
やっぱ風邪でも引いたのかな。
後でビタミン剤あげとこう。
潤「で、何処?」
雅「名も無き廃れた商店街だよ」
翔「は?」
何処だそれ。
和「名も無き廃れた商店街…?」
雅「たぶんそのはず。だって神様に聞いたんだよ? ここ何処なのって」
翔「場所も分からないで行ったの?」
雅「うん。廃れた商店街とだけ聞いてたからいろんな所ウロウロして」
和「そんで辿り着いたの?」
翔「流石ミラクル相葉…」
相葉さんの行動力は時々度を越える。
まあ好奇心旺盛な人だから、分かる気もするが。
しかしよく見つけられたもんだ。
雅「ミラクルって言うか、なんか分かるみたいだよ?」
潤「何が?」
雅「僕を呼んだの君でしょって言われたんだよ。会いたいと思ってると伝わるんじゃないかな」
要するに。
神様に会いたいと思いながらそこらへんの廃れた商店街を彷徨く。
するとその匂いを察知して、神様の方からやって来ると。
なるほど。
雅「あ、あとはね。神様の好物持って行かなきゃ駄目だよ」
和「好物?」
雅「神様にあげるんだ」
翔「お供え物って事か」
雅「ん~そうなのかな? すぐ喰ってたけどね(笑)」
好物か。
何がいいんだろ。
和「相葉さんは何持ってったのさ」
雅「俺はね、スルメ」
翔「スルメ喰うんだ…」
突っ込まないのかよ。
金銭的な物だとばかり思ってた。
何故スルメ。
雅「でももうスルメは駄目だよ」
翔「え?」
雅「なんかね、飽きちゃったみたい。皆スルメばっか寄越すって愚痴ってた」
神様って愚痴るんだ。
包容力が大きいんだと思ってた。
なんか思ってたのと違うな。
