
神様の願い事
第4章 誤解
《sideS》
智「しょ...」
やべえ。
智「っ、ふ」
止められない。
翔「これなら痛くないでしょ?」
智くんは頑固だ。
意地を張って、強情なんだ。
智「翔く、ん、どうし」
翔「拭いてやってんだよ」
こんな事を言いたいんじゃない。
智「拭くって...」
だけど智くんがあまりに頑なだから。
口を閉ざして、俺に何も教えてくれないから。
翔「...そんなんじゃキレイにならないでしょ。唇緩めて」
智「ん、ぅ」
思い通りに動いてくれない智くんがもどかしいんだ。
もどかしくて腹立たしくて、聞いても話してさえもらえない自分が情なくて。
智「ん、しょお、く」
その胸の締め付けられるような感情を、俺は智くんにぶつけてしまった。
智「んん...」
キスという形で。
翔「大人しくして...」
俺の訳のわからない行動に、智くんは困惑してるだろう。
その証拠に、俺の肩を掴んだ手が小さく震えてる。
智「ふ...」
掴んだ手には力なんて入らなくて、俺を押し返す事も出来ない。
だから後ろに逃げようとするけど、真後ろは洗面台だし。
翔「危ないよ」
すぐに行き場を無くして、身を捩る事すら出来なくなってる。
智「ぁ...」
押し付けた唇の隙間から漏れる小さな息。
この吐息を、あの編集長にも聞かせたのか。
智「ん、ふ..っ...」
苦しそうで、それでいて甘い吐息を他のヤツにも。
その思いを打ち消したくて、俺は一心不乱に智くんを貪るんだ。
その暖かくて甘い舌を絡めて、俺のものにしたい。
唇を重ねるだけで俺のものになるなら、どんなにいいだろうか。
智「んぁ...、は...」
そんな事を思いながら智くんの咥内に集中していると、急に智くんが重くなった。
翔「っ、智くん」
智「は、ぁ」
身体中の力が抜けて、ズルズルと崩れ落ちて行くんだ。
翔「どうした...」
それで漸く、我に返った。
智「腰が、抜けた...」
とんでもない事をしてしまったと、俺は顔面蒼白になった。
その俺の前で、智くんは腰を抜かしたんだ。
どんな嫌悪に満ちた顔をしているのだろうと、俺はビクビクしながらそっと顔を覗いた。
だけど智くんは俺の予想とは反して、頬を赤く染めてたんだ。
智「しょ...」
やべえ。
智「っ、ふ」
止められない。
翔「これなら痛くないでしょ?」
智くんは頑固だ。
意地を張って、強情なんだ。
智「翔く、ん、どうし」
翔「拭いてやってんだよ」
こんな事を言いたいんじゃない。
智「拭くって...」
だけど智くんがあまりに頑なだから。
口を閉ざして、俺に何も教えてくれないから。
翔「...そんなんじゃキレイにならないでしょ。唇緩めて」
智「ん、ぅ」
思い通りに動いてくれない智くんがもどかしいんだ。
もどかしくて腹立たしくて、聞いても話してさえもらえない自分が情なくて。
智「ん、しょお、く」
その胸の締め付けられるような感情を、俺は智くんにぶつけてしまった。
智「んん...」
キスという形で。
翔「大人しくして...」
俺の訳のわからない行動に、智くんは困惑してるだろう。
その証拠に、俺の肩を掴んだ手が小さく震えてる。
智「ふ...」
掴んだ手には力なんて入らなくて、俺を押し返す事も出来ない。
だから後ろに逃げようとするけど、真後ろは洗面台だし。
翔「危ないよ」
すぐに行き場を無くして、身を捩る事すら出来なくなってる。
智「ぁ...」
押し付けた唇の隙間から漏れる小さな息。
この吐息を、あの編集長にも聞かせたのか。
智「ん、ふ..っ...」
苦しそうで、それでいて甘い吐息を他のヤツにも。
その思いを打ち消したくて、俺は一心不乱に智くんを貪るんだ。
その暖かくて甘い舌を絡めて、俺のものにしたい。
唇を重ねるだけで俺のものになるなら、どんなにいいだろうか。
智「んぁ...、は...」
そんな事を思いながら智くんの咥内に集中していると、急に智くんが重くなった。
翔「っ、智くん」
智「は、ぁ」
身体中の力が抜けて、ズルズルと崩れ落ちて行くんだ。
翔「どうした...」
それで漸く、我に返った。
智「腰が、抜けた...」
とんでもない事をしてしまったと、俺は顔面蒼白になった。
その俺の前で、智くんは腰を抜かしたんだ。
どんな嫌悪に満ちた顔をしているのだろうと、俺はビクビクしながらそっと顔を覗いた。
だけど智くんは俺の予想とは反して、頬を赤く染めてたんだ。
