
神様の願い事
第5章 混乱
《sideO》
どうしたんだ俺。
この間、“男でも恋愛対象に見れるのかな”なんて口走ってしまったと言うのに。
なのにあんなに翔くんにべったり張り付いて、こんなの明らかにゲイだと思われるんじゃねえか?
「どうかしたかの?」
智「いや別に...」
「別にって顔でも無かろう」
やっぱ思われただろうな。気持ち悪いって、思ったかな。
智「じいちゃんはさ、男を好きになった事ある?」
「お?」
智「やっぱ無いよねぇ...」
いや、好きだとかそういう話じゃないけど。
普通の人がこんなの聞いたらどんな反応を示すのかなと思ったんだ。
「...なにか、心境に変化でもあったか?」
智「そんなん無いけどさ」
「じゃあどうしてそんな事を?」
智「俺は男が好きだと思われてるかもしれないんだよ。そんなの、気持ち悪いって思うじゃん?」
「誰にそう思われてるんじゃ?」
智「翔くん」
「ほぉ?」
相葉ちゃんが入って来たから止まったけど、明らかに俺はおかしかった。
翔くんはあったかくて気持ちよくて、ずっと抱きしめてたいな、なんて思った程だ。
「何かあったか?」
智「なんかよくわかんないんだけどさ。翔くんに張り付いちゃって...」
「張り付く?」
智「うん。それはもうべったり」
「ははっ、あのお守りが効いたか」
智「お守り?」
「はっ、いや、なんでも」
最初はいい匂いがするなと思って近付いたんだ。
近くに座ると、それがもう気持ちよくてさ。
智「なんであんな気分になったんだろ...」
もっと近付きたくて、翔くんに触れたんだ。
クンクンと匂いを嗅いでたら、目の前に翔くんの胸があって。
そこに凭れると、これがまた暖かくて。
「本当に鈍感じゃの...」
俺の胸に翔くんを収めると、なんだか気分がふわふわして。
離したくないな、なんて思った。
智「やべえ… 俺やっぱ、オネエなのかな…」
困ったな。次はどんな顔をして翔くんに会おうか。
「はぁ、我ながら情けないわ...」
なんだかじいちゃんは呆れた声を出してるけど、今はそれどころじゃない。
俺がオネエかもしれないという、人生の一大事が掛かってるんだから。
どうしたんだ俺。
この間、“男でも恋愛対象に見れるのかな”なんて口走ってしまったと言うのに。
なのにあんなに翔くんにべったり張り付いて、こんなの明らかにゲイだと思われるんじゃねえか?
「どうかしたかの?」
智「いや別に...」
「別にって顔でも無かろう」
やっぱ思われただろうな。気持ち悪いって、思ったかな。
智「じいちゃんはさ、男を好きになった事ある?」
「お?」
智「やっぱ無いよねぇ...」
いや、好きだとかそういう話じゃないけど。
普通の人がこんなの聞いたらどんな反応を示すのかなと思ったんだ。
「...なにか、心境に変化でもあったか?」
智「そんなん無いけどさ」
「じゃあどうしてそんな事を?」
智「俺は男が好きだと思われてるかもしれないんだよ。そんなの、気持ち悪いって思うじゃん?」
「誰にそう思われてるんじゃ?」
智「翔くん」
「ほぉ?」
相葉ちゃんが入って来たから止まったけど、明らかに俺はおかしかった。
翔くんはあったかくて気持ちよくて、ずっと抱きしめてたいな、なんて思った程だ。
「何かあったか?」
智「なんかよくわかんないんだけどさ。翔くんに張り付いちゃって...」
「張り付く?」
智「うん。それはもうべったり」
「ははっ、あのお守りが効いたか」
智「お守り?」
「はっ、いや、なんでも」
最初はいい匂いがするなと思って近付いたんだ。
近くに座ると、それがもう気持ちよくてさ。
智「なんであんな気分になったんだろ...」
もっと近付きたくて、翔くんに触れたんだ。
クンクンと匂いを嗅いでたら、目の前に翔くんの胸があって。
そこに凭れると、これがまた暖かくて。
「本当に鈍感じゃの...」
俺の胸に翔くんを収めると、なんだか気分がふわふわして。
離したくないな、なんて思った。
智「やべえ… 俺やっぱ、オネエなのかな…」
困ったな。次はどんな顔をして翔くんに会おうか。
「はぁ、我ながら情けないわ...」
なんだかじいちゃんは呆れた声を出してるけど、今はそれどころじゃない。
俺がオネエかもしれないという、人生の一大事が掛かってるんだから。
