
神様の願い事
第5章 混乱
雅「ところでそれ何?」
翔「ああ、肌守りだよ」
雅「この前持ってたヤツ?」
翔「うん。これがあったから、智くんは俺にくっついてたのかもね」
雅「なにその効果、凄くない?」
翔「だろ(笑)」
実際まだちゃんとは確かめてないけど、きっとコレだ。
それしかあの智くんに理由が付かない。
和「おはよございまー」
雅「あ、おはよ...」
あ、そうだ。
翔「相葉くんこれ持って。ひょっとして効果あるかもしれない」
コソッと相葉くんに耳打ちをして、あの肌守りを胸ポケットに入れてやった。
雅「ええっ、だ、駄目だよ翔ちゃん」
翔「いいから。まだ本当に効果あるかもわかんねえし」
和「...何をコソコソやってんですか」
雅「いや、別に何もっ」
男二人でわちゃわちゃやってたら、ニノの冷たい視線が刺さった。
智「おはよ~」
和「おーのさん。おはよっ♪」
ああ、俺もあんな風に飛び付けたらいいのに。
智「あれ? 相葉ちゃん...」
雅「え?」
智「んん? なんか...」
雅「え、えっ」
どうした事か、智くんはそろりそろりと相葉くんに近付いた。
智「ん、ふぅ」
和「ちょ、何やってんの」
雅「えっ、俺なにも」
あっという間に智くんは相葉くんに張り付いた。
和「もぅ、おーのさんはコッチでしょ?」
ベリッと剥された智くんは、ニノに捕まってソファーに押し込まれてしまった。
雅「...返すよ。これ、リーダーにしか効かないみたい」
翔「だね...」
なんなんだこのお守り。
智くんを引き寄せるどんな効果があるってんだ。
