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神様の願い事

第6章 名探偵

《sideO》



雅「ん? う~ん」

智「な、なに」


朝っぱらからジロジロと見てくる。
それはそれは舐めるように、まとわりついた。


雅「リーダーって、神様に会った事あった?」

智「いや、え~、無い、かな...?」

雅「だよねぇ? だったらどうして...」


なんだか最近おかしいんだ。
いつもは、呼ばれたと思ったら身体が勝手に猫になってたのに。
今は中途半端と言うかなんと言うか。


雅「会った事も無いのに、なんでリーダーなんだろ...」

翔「おはよ~」

雅「あっ、翔ちゃんっ」


ほっ、助かった。
いや、助かってない。

この間はいくらマタタビのせいだとしても、翔くんに変な事をしてしまった。
神様として翔くんちに行った時は、取り敢えず違う人物として冷静に対処したけど。

顔もしっかり見れないし、取り敢えず離れとくか。


雅「今日も持って来た?」

翔「なにを?」

雅「あの肌守り」


だから隅っこでコソコソするなと。
イチャついて見えんだろ。


翔「持ってないよ。やっぱアレのせいだとしたら、ちょっとズルいかなって」

雅「なぁんだ」

翔「お前が持っても効果無かっただろ?」

雅「違うよ。ちょっと確かめたい事があってさ」


イチャイチャしてて、ニノと松潤が来た事にも気付かないじゃないか。
“全然見てくれない”んじゃなくて、お前が見てないだけだっての。


翔「確かめたい事?」

雅「中身、ひょっとしてアレかもしんない」

翔「アレ?」


つうか、なんで俺こんなに気になってんだ。


和「また二人でコソコソやってるよ…」


ああそうか、ニノが気にしてるんじゃないかと思ったからだな。


雅「アレに反応したんだとしたら、ひょっとしてリーダーって...」

翔「え?」


ほら、溜息付かれてるぞ。


潤「最近随分と仲良しだよね」

和「...みたいだね」


やっぱ翔くんの好きなヤツって相葉ちゃんじゃねえの?


翔「えっなにっ、分かるように言って?」

雅「まだわかんないしって、ちょ、くるし」


あんなに密着しちゃってさ。
嬉しそうに相葉ちゃんを掴んで離さないし。


和「こっそり付き合ってんじゃねえの?」

潤「マジ?」


そう見えたって、文句は言えないよな。


あんな無邪気に掴まるなんて、俺にはしないじゃんか。




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