
神様の願い事
第6章 名探偵
《sideS》
なんとか誤解は解いた。
やっぱりキスしてたと勘違いしてたようだったけど、話せばちゃんと分かってくれた。
翔「...久し振りに飯行かない? もう終わりでしょ?」
それは良かったんだけど、なんだか元気が無くて。
翔「お洒落な店じゃないけど、智くんちの近くに美味いとこあるんだ。教えとくよ、また行けるでしょ?」
智「うん...」
“こっち向いて”と言ったのに智くんは俯いたまま、誤魔化すようにいそいそと着替えるんだ。
飯に誘ったけど断られそうな雰囲気を感じたし、半ば強引にでも連れて行こうと思った。
そんな黙りこくった智くんを助手席に乗せ、店に着く。
翔「口に合えばいいんだけど」
注文した食事が運ばれてきたところで、智くんの様子を伺った。
智「...合うよ」
翔「食べても無いのに分かる?(笑)」
まだ箸すら手に持っていないのに、そんな事を口走る。
智「合うに決まってるよ。翔くんが薦めてくれたのならなんでも...」
翔「ふふ、そっか...」
手放しで喜びたい台詞なのに、何故か舞い上がれなかった。
何故ならそれは、やはり智くんの元気が無いからだ。
翔「ちょっと呑む? 聞きたい事もあるし…」
智「でも翔くん車じゃ...」
断らせない。
気になるんだ、その伏せた目が。
翔「大丈夫だよ。代行呼ぶから」
智「駄目だよ、あんまり使うと家バレちゃうじゃん」
翔「だったら俺の家行こう」
智「翔くんの家...?」
頼む、断らないで。
その伏せた瞳の理由を聞かせて。
翔「ゆっくり話がしたいんだよ。最近ちゃんと喋ってなかったからさ...」
智「うん...」
あんなに濃厚なキスをしたのに、俺を避けるだろ?
薄々わかってんだよ、避けられてるって事くらい。
智「そうだね...。俺も、話したい事があるかな...」
その伏せた目が俺のせいなのかどうなのか。
それくらい、教えてくれ。
なんとか誤解は解いた。
やっぱりキスしてたと勘違いしてたようだったけど、話せばちゃんと分かってくれた。
翔「...久し振りに飯行かない? もう終わりでしょ?」
それは良かったんだけど、なんだか元気が無くて。
翔「お洒落な店じゃないけど、智くんちの近くに美味いとこあるんだ。教えとくよ、また行けるでしょ?」
智「うん...」
“こっち向いて”と言ったのに智くんは俯いたまま、誤魔化すようにいそいそと着替えるんだ。
飯に誘ったけど断られそうな雰囲気を感じたし、半ば強引にでも連れて行こうと思った。
そんな黙りこくった智くんを助手席に乗せ、店に着く。
翔「口に合えばいいんだけど」
注文した食事が運ばれてきたところで、智くんの様子を伺った。
智「...合うよ」
翔「食べても無いのに分かる?(笑)」
まだ箸すら手に持っていないのに、そんな事を口走る。
智「合うに決まってるよ。翔くんが薦めてくれたのならなんでも...」
翔「ふふ、そっか...」
手放しで喜びたい台詞なのに、何故か舞い上がれなかった。
何故ならそれは、やはり智くんの元気が無いからだ。
翔「ちょっと呑む? 聞きたい事もあるし…」
智「でも翔くん車じゃ...」
断らせない。
気になるんだ、その伏せた目が。
翔「大丈夫だよ。代行呼ぶから」
智「駄目だよ、あんまり使うと家バレちゃうじゃん」
翔「だったら俺の家行こう」
智「翔くんの家...?」
頼む、断らないで。
その伏せた瞳の理由を聞かせて。
翔「ゆっくり話がしたいんだよ。最近ちゃんと喋ってなかったからさ...」
智「うん...」
あんなに濃厚なキスをしたのに、俺を避けるだろ?
薄々わかってんだよ、避けられてるって事くらい。
智「そうだね...。俺も、話したい事があるかな...」
その伏せた目が俺のせいなのかどうなのか。
それくらい、教えてくれ。
