
神様の願い事
第7章 謎のオバケ
《sideS》
見ている。
松本潤が、立ったまま微動だにせず俺をじっと見ている。
翔「な、なに?」
早朝からの単独ロケも終わり、俺は次の現場に来ていた。
潤「いや...」
まだ時間はあるなと、いつもの椅子に座り休憩をしていた。
昨夜はほぼ寝られなかったし、少し休むかとラテを入れて新聞を手に取った。
潤「冷めてるけど、いつ来たの?」
ラテを入れてすぐ新聞を手に取って、それで今松潤の存在に気付いたんだ。
翔「今来たとこだよ... て、え。いや、一時間程前...か、な?」
時計を見ると、軽く一時間は過ぎていた。
そんなに居たか? 記憶が全く無い。
潤「ずっとボケてたの?」
翔「え」
潤「俺10分前から見てるけど、ずっとそんなんだったよ?」
マジか。
しかし松潤も松潤だ。よく10分も飽きずに見続けられたもんだ。
翔「...で、なに、か...?」
そんな話をする松潤には表情が無くて。
明らかに冷ややかな、変態を見る目つきをしていた。
潤「あの、鏡なんだけどさ...」
そうだ。
誤解を解こうと必死で説明をしたが、この目をするって事は多分解けてない。
翔「う、うん」
しかも誤解が誤解じゃなかった。
誤解をしていたのは俺の方で、誤解じゃなく正解を導き出したのが松潤なんだ。
潤「その...、いや、あのお爺さんなんだけど」
翔「う、うん」
鏡をくれたお爺さんの事か。
潤「その、えっ...と...」
歯切れが悪い。
まさか俺を完全に変態扱いしているのか。
翔「ちょ、ちょっと待って。その前に話が」
誤解を解かなきゃ。
いや誤解じゃないんだけど、正解なんだけども。
翔「あの鏡、やっぱ妄想じゃ無いみたいなんだ」
潤「あ、うん」
うん? まぁ、そうか。
変態を見る目をしながら帰って行ったからな。
翔「だけどそれはたまたまって言うか、俺の仕業じゃ無いって事だけは、分かって欲しいんだ...」
潤「え? うん。わかってるけど」
翔「え」
潤「翔さんの意志じゃ無いんでしょ?」
翔「あ、はい」
潤「わかってるよ?」
翔「あ、そうなの...」
だったらその表情なんとかしろ。
すっかり変態にされてしまったと、焦ったじゃないか。
見ている。
松本潤が、立ったまま微動だにせず俺をじっと見ている。
翔「な、なに?」
早朝からの単独ロケも終わり、俺は次の現場に来ていた。
潤「いや...」
まだ時間はあるなと、いつもの椅子に座り休憩をしていた。
昨夜はほぼ寝られなかったし、少し休むかとラテを入れて新聞を手に取った。
潤「冷めてるけど、いつ来たの?」
ラテを入れてすぐ新聞を手に取って、それで今松潤の存在に気付いたんだ。
翔「今来たとこだよ... て、え。いや、一時間程前...か、な?」
時計を見ると、軽く一時間は過ぎていた。
そんなに居たか? 記憶が全く無い。
潤「ずっとボケてたの?」
翔「え」
潤「俺10分前から見てるけど、ずっとそんなんだったよ?」
マジか。
しかし松潤も松潤だ。よく10分も飽きずに見続けられたもんだ。
翔「...で、なに、か...?」
そんな話をする松潤には表情が無くて。
明らかに冷ややかな、変態を見る目つきをしていた。
潤「あの、鏡なんだけどさ...」
そうだ。
誤解を解こうと必死で説明をしたが、この目をするって事は多分解けてない。
翔「う、うん」
しかも誤解が誤解じゃなかった。
誤解をしていたのは俺の方で、誤解じゃなく正解を導き出したのが松潤なんだ。
潤「その...、いや、あのお爺さんなんだけど」
翔「う、うん」
鏡をくれたお爺さんの事か。
潤「その、えっ...と...」
歯切れが悪い。
まさか俺を完全に変態扱いしているのか。
翔「ちょ、ちょっと待って。その前に話が」
誤解を解かなきゃ。
いや誤解じゃないんだけど、正解なんだけども。
翔「あの鏡、やっぱ妄想じゃ無いみたいなんだ」
潤「あ、うん」
うん? まぁ、そうか。
変態を見る目をしながら帰って行ったからな。
翔「だけどそれはたまたまって言うか、俺の仕業じゃ無いって事だけは、分かって欲しいんだ...」
潤「え? うん。わかってるけど」
翔「え」
潤「翔さんの意志じゃ無いんでしょ?」
翔「あ、はい」
潤「わかってるよ?」
翔「あ、そうなの...」
だったらその表情なんとかしろ。
すっかり変態にされてしまったと、焦ったじゃないか。
