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神様の願い事

第7章 謎のオバケ

《sideN》



くうぅぅぅっそ、痛え。

俺とした事がこんなバカ男に流されるなんて。随分とヤキが回ったもんだ。


和「で、翔さんなんでそんな顔してるんスか」

翔「へっ」

潤「や、だから真っ赤だし」

翔「そ...っ、に、ニノと相葉くんだって」

雅「えっ赤いっ?」

潤「真っ赤だけど」


ああ俺はなんでこんなに赤くなっちゃうんだろな。
顔色の変わらないヤツが羨ましい。


和「そんな事より、俺ら入って来た時からおかしかったじゃん。何の話してたの?」

潤「あ~...、いやほら。どうしたもんかなと」

和「ああ」


実は俺も話を理解してから、どうしたもんかなと思ってたんだ。
思ってはいたんだけど、思考が上手く纏まらなかったっていうか。


和「やっぱちょっと衝撃的過ぎるんじゃない?」

潤「やっぱそう思う?」

和「急に話したってわかんないでしょ。あのカタブツ加減じゃ」


チロリと翔さんを見てみれば、その顔は未だ赤いままきょとんとしているし。


潤「それもそうか」

和「それにさ、おじいちゃんのリーダーが言えば早い話なのに言ってない事考えると」

潤「なるほど。当人同士で解決させた方がいいって事か」

和「たぶん」

雅「でもアレ無理じゃない?」

潤「え?」

雅「リーダーは普通だけど、翔ちゃん明らかおかしいよ?」

潤「ほんとだ」

雅「何かあったんじゃね?」


いつの間にか大野さんは移動していて、翔さんにラテを差し出していた。
そのラテを、まんまるい目で見ながら顔を紅く染めて受け取る翔さんがいる。


智「だから、そんなんじゃ気まずくなるって言ってんじゃんか」


ふふっと笑う大野さんはいつに無く堂々としていて。


翔「う、うん」


それを受けてニコッと笑う翔さんは、いつに無く乙女な感じがした。


雅「なんか、いい感じだね?」


そうは見えるものの、なんだかんだであの年長組だから。


潤「...お二人さんみたいに上手く行きゃいいけど、ね?」

雅「えっ」

潤「痛いんでしょ? 腰」

和「う」


こう何もかも見透かすヤツが側にいちゃあ、そうそう油断も出来ねえな。





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