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《sideＳ》



潤「でそれって、リーダーが下って事だよね？」


智くんは釣りで遅いし、それなら一緒に飯でも食って帰ろうとなって、俺達は焼肉を囲んでいる。


潤「俺不思議なんだけど、それってどうやって決まるの？」

雅「雰囲気じゃない？」

潤「そうなの？」

雅「だってほら、ニノが上だとちょっとおかしくない？」

和「おかしいってなによ」

潤「でも男じゃん？ なんつーかその、男の欲望的なの？ 出ねぇのかなって」

雅「え、出るの？」

和「そりゃ男だもん。出るでしょ」

潤「へぇ」

和「別に俺が上でもいいんだよ？」

雅「え」


てか、何の話。


和「大野さんはすんなり下でOKしたの？」

翔「え？ いや、智くんは」


やっぱ昨晩の話を聞かれてるんだよな？


翔「途中で上になったけど、最終的には下、だったかな？」


で、いいんだよな？


雅「ええっ！」

潤「どっちもイケるんだ...」

雅「て、事は翔ちゃんも下に...」

翔「あぁ、なんか “翔くんばっかり狡い” とか言い出して」

和「へええええ」


え？ 普通じゃないのコレ？


和「それいいな...」

潤「お？」

和「ウチも次からそうしよう」

雅「いやいやちょっと待てって」

和「駄目なの？」

雅「駄目でしょ」

和「なんで？」

雅「可愛いから」

和「は？」

雅「お前が可愛いすぎるから。上は俺の特権なの」

和「はぁ？」


何か知らんが急にノロケたな。


和「いいもん。大野さんに秘訣聞こっと」

翔「秘訣？」

和「だって最初上だった翔さんをひっくり返したんだよ？ その気にならせたって事じゃん？」

翔「その気っつーか、なかば強引に」

潤「マジで？」

雅「すげぇなリーダー。そんな一面があったとは...」


まぁその一面を見られるのは俺の特権なんだが。


潤「のわりに、翔さんも痛そうじゃないよね」

翔「え？ うん」

和「なるほど。コツは優しく...っと」


メモをとる仕草をするニノを相葉くんは止めるけど。


え？それ普通じゃないの？


痛くなるなんて、どんだけ夢中になってんだって話だ。