テキストサイズ

神様の願い事

第10章 恋人の定義

《sideS》



雅「で、ついには身体を重ねて…」


ごくり。


潤「二人にとっては、“初めての”sexでしょ?」


え、sex? とか言うのかアレ。


雅「当たり前だよ。そんなのしたいなんて思った事無かったよ、ニノを好きになるまでは」


へ? sexしたいと思った事無いの?
いや、今まで彼女くらいいただろ。


和「や、俺は。そんなの、出来るなんて知らなかったし…」

潤「そうなの?」

雅「ちゃんと調べておいて良かったよ。やっぱリードは渡したくなかったからね」


いやだって、好きなら触れたいと思うのは当たり前だろ。
あ、でも。智くんも言ってたか。
早く言ってくれれば“我慢しなくて済んだのに”とかなんとか。


潤「まぁでも、俺も身近にそういうヤツが居ないと男同士でsex出来るなんて知らなかったかもな」

和「でしょ?」


ん…?
俺の脳内とこの話は噛み合ってるのか?
だってそんなの調べなくても自分についてるんだから、どう触ればいいのかとか分かるだろ?


翔「相葉くん、調べたの?」

雅「そりゃそうでしょ。だって初めてなんだよ? わかんないじゃん(笑)」


わからない?


雅「それにニノも知らなかったから、リードする俺が分からないんじゃカッコ悪いでしょ」

潤「“どうやんの?”とか聞けないしね(笑)」


そんな難しい事、したのか?


翔「んで調べて、どんな事したの…?」

雅「ええ~? それは、まぁ…」

潤「解さないといけないんだよね?」

雅「まぁ、だからそこ一番大事だよね」


解す…? って何を。


和「ちょ、相葉さんっ」

雅「だあって、聞かれたから」

潤「じゃあ翔さんは、相葉さん以上に丁寧にしたって事?」

翔「え、俺?」

潤「そう。だってリーダー次の日元気だったんでしょ?」


絶対噛み合ってない。
まず、解すの意味が分からない。


翔「…解さないと、次の日辛いの?」

雅「充分解しても辛いみたいだけどねぇ」

和「他人事だな」


で、今は随分慣れて痛みはほぼ無いと言う。
それどころか気持ちイイと分かるようになってきたと言うんだ。


どうやら俺がベッドで致した事とは何やら違うようだ。


男同士のsexとは、なんぞや。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ