
神様の願い事
第11章 オトコの役割
《sideO》
コイツはたまにオトコマエだ。
いやいつもカッコいいんだけど。
でも“オトコマエ”とはちょっと違って、紳士で、優しくて。
俺を愛でるような瞳でいつも見てくるから、それがなんだか擽ったくて可愛くて。
翔「ふふ、すげぇ汗…」
だけどたまにこういう目をする時がある。
翔「シャワー、する?」
自信満々で、俺はなんにも喋っちゃいないのに分かりきったように余裕の笑みを浮かべるんだ。
翔「ほら、脱ごう?」
俺は言葉も出なくてその目も逸らせない。
只、放心でもしたかのようにぼーっと翔くんを見るだけ。
そんな俺の言葉を待つでもなく、翔くんは俺から服を剥ぎ取ろうとする。
智「待って…」
そんな俺はまだシャワーの気分では無いみたいだ。
翔「ん?」
言葉は出ないが、行動には出る。
本能なのかなんなのか、俺の手は翔くんの後頭部に伸びた。
智「キス… さっき、ちゃんと出来なかったから…」
ああなんだ。翔くんの余裕ぶる顔を見てたらキスしたくなったのか。
翔「え? ちょ」
引き寄せる翔くんの身体は、少し強ばった。
ほんの少し、抵抗でも見せているかのようだ。
智「うぇ、まじぃ…」
だけど俺の手には更に力が篭もり、強ばらせる身体を引き寄せ唇をくっつける。
翔くんの唇を食むようにぺろりと舐めてやると、俺の口にはなんとも言えない苦さが広がった。
翔「ほらもぅ… ちょっと待って、水を」
なんだ。俺の為だったのか。
俺の事を拒否して身体を強ばらせたんじゃないんだ。
智「いいよそんなの」
翔「でも不味いでしょ?」
迫る俺を制し、翔くんはペットボトルを取ろうと腕を伸ばす。
だけどそんなの待っていられる訳もなく。
翔「っ、さと」
もう一度、グイッと引っ張って唇を奪った。
智「…んなの、すぐに慣れる」
翔「ん…」
せがむ俺を、“仕方ないな”とでも言うように頭を撫でてキスをする。
その余裕ぶりが、どことなく“オトコマエ”でカッコいいんだ。
こんな事言っちゃ悪いが、いつもはちょっとヘタレなのに。
智「たまに、カッコいいな…」
翔「え? たまに?(笑)」
智「そ、たまに、ね」
こんな自信満々なキスをするくせにややこしいんだ。
誤解なら誤解と、自信を持って言えって事だ。
コイツはたまにオトコマエだ。
いやいつもカッコいいんだけど。
でも“オトコマエ”とはちょっと違って、紳士で、優しくて。
俺を愛でるような瞳でいつも見てくるから、それがなんだか擽ったくて可愛くて。
翔「ふふ、すげぇ汗…」
だけどたまにこういう目をする時がある。
翔「シャワー、する?」
自信満々で、俺はなんにも喋っちゃいないのに分かりきったように余裕の笑みを浮かべるんだ。
翔「ほら、脱ごう?」
俺は言葉も出なくてその目も逸らせない。
只、放心でもしたかのようにぼーっと翔くんを見るだけ。
そんな俺の言葉を待つでもなく、翔くんは俺から服を剥ぎ取ろうとする。
智「待って…」
そんな俺はまだシャワーの気分では無いみたいだ。
翔「ん?」
言葉は出ないが、行動には出る。
本能なのかなんなのか、俺の手は翔くんの後頭部に伸びた。
智「キス… さっき、ちゃんと出来なかったから…」
ああなんだ。翔くんの余裕ぶる顔を見てたらキスしたくなったのか。
翔「え? ちょ」
引き寄せる翔くんの身体は、少し強ばった。
ほんの少し、抵抗でも見せているかのようだ。
智「うぇ、まじぃ…」
だけど俺の手には更に力が篭もり、強ばらせる身体を引き寄せ唇をくっつける。
翔くんの唇を食むようにぺろりと舐めてやると、俺の口にはなんとも言えない苦さが広がった。
翔「ほらもぅ… ちょっと待って、水を」
なんだ。俺の為だったのか。
俺の事を拒否して身体を強ばらせたんじゃないんだ。
智「いいよそんなの」
翔「でも不味いでしょ?」
迫る俺を制し、翔くんはペットボトルを取ろうと腕を伸ばす。
だけどそんなの待っていられる訳もなく。
翔「っ、さと」
もう一度、グイッと引っ張って唇を奪った。
智「…んなの、すぐに慣れる」
翔「ん…」
せがむ俺を、“仕方ないな”とでも言うように頭を撫でてキスをする。
その余裕ぶりが、どことなく“オトコマエ”でカッコいいんだ。
こんな事言っちゃ悪いが、いつもはちょっとヘタレなのに。
智「たまに、カッコいいな…」
翔「え? たまに?(笑)」
智「そ、たまに、ね」
こんな自信満々なキスをするくせにややこしいんだ。
誤解なら誤解と、自信を持って言えって事だ。
