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神様の願い事

第11章 オトコの役割



かなり濃厚で特殊なローションは、ビンの中で気泡を含みながら揺れている。

それを横目に智くんを押し倒し、服を丁寧に脱がせた。


智「え、俺も?」

翔「ローション、付いちゃうでしょ?」


そう言うと、智くんも俺の服に手を伸ばし同じように丁寧に脱がせてくれる。


智「ふ…」


少しのインターバルを置いたから、俺の熱も少し落ち着き余裕が出てきた。


智「ん、俺、もぅイッたから…」

翔「まだイケるでしょ?」

智「え? ちょ…、っ」


俺の番は終わったと安心していた智くんの身体を、再び愛撫し始める。
それに驚いた智くんは俺を止めようとするけど、下半身はあっという間に疼くんだ。


翔「ほら…、まだ元気じゃん」

智「しょ…」


舌で胸を弄ってやると、その目は少し細くなる。
身体を撫でて、下半身の熱に触れてやると小さくて甘い息を吐く。


智「ぁ…」


その甘い息をもっと熱い息に変えたくて、俺は特殊なローションを手に取った。


智「っ、あ」


俺の熱と、智くんの熱。
その二つを擦り合わせて手に取ったローションを撫で付けた。


智「んん…っ、は…」


ビクッと身体を震わせ、目をぎゅっと閉じた。
それとは逆に口元は開いて。


智「ぁ、あ」


頬の赤味が増し、甘い息は熱い息へと変わっていく。

顔を近付けて間近でその吐息を浴びると、俺の胸はドクンと高鳴り下半身の熱もどんどん増す。


智「ん、ぅ…」


愛おしい。

甘い息を吐くこの人が、愛おしくて堪らない。


智「翔、くん」

翔「ん?」

智「俺にも、やらせて…」


潤んだまるい目でそう訴えるから、智くんの手に俺の熱を握らせた。


翔「ぁ、智くん…」


この人のしなやかな指が堪らない。


智「ん、翔くん…」


俺の鼓動を計らいながら愛撫する、この人の心が堪らないんだ。


翔「っ、もぅ、イキそ…」


そう言うと、智くんは空いていた片手ですかさず俺の頭を掴んだ。

唇を重ねて、俺の咥内に滑り込んで。


智「ん、ふ」


荒い呼吸を俺に伝えながら、俺の熱を弄る。


翔「んん…っ」


そんなんされちゃ俺なんてひとたまりも無くて。


熱い息を交えながら、俺達は愛を交わす。


この人のリズムに乗って、絶頂へと導かれたんだ。





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