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神様の願い事

第11章 オトコの役割

《sideS》



という事はアレか。
もっと智くんと深く繋がれという事なのか。


潤「やっぱアレだな、“sex”」

雅「だろうねぇ」

和「しなくても充分愛せるとは思うけど、したらやっぱなんて言うか」

雅「感慨深いものがあるんだよねぇ」

潤「あ、やっぱそうなの?」

雅「そりゃあ!」


確かに充分好きだし愛してる。
だけどそれ以上の、感動というかなんだかわからないけどすんごいモノがあるんだと相葉くんは言う。


雅「なんなら俺、泣いちゃいそうだったし」

和「え、そんな?」

雅「そうだよ」

和「あんなに余裕そうだったのに」

雅「カッコいいとこ見せたかったしね(笑)」


好きすぎて涙が出そうになるんだと、なんとも言えない表情で語る。
そんな相葉くんの気持ちは俺にだって勿論分かるし、あの人だってそう感じてくれていると思う。


潤「…それだったら、今度こそリーダーを救えるんじゃない?」

和「と、思う」

潤「只の身体の繋がりじゃないよ。心の、奥深い所の繋がりなんだね」

雅「それ」


よく分かったねと相葉くんは人差し指を松潤に向けた。

心の繋がり。
奥深い所の、繋がり。

そうやって繋がっている二人は本当に幸せそうで。


翔「俺も、そんな顔させてやりたい」

和「え?」

翔「智くんに、今のニノみたいな顔…」


なんだそれと恥ずかしそうに笑うニノは、本当にいい顔をしてる。

あの人だって、俺を見て優しい顔付きをしてくるけど。


翔「俺、頑張るよ」

潤「うん」


ひょっとしたら、もっと違う表情を引き出せるかもしれない。


雅「翔ちゃんが抱くの?」

翔「うん」


充分満足してるんだって思ってたけど、いつもそんな表情を見せてくるけど。


和「抱ける?」

翔「うん」


もっともっと、いろんな顔を持っているかもしれない。


潤「まぁパッと見、そんな感じはするけど」

和「あの人結構オトコくさい所あるからなぁ」

潤「どっちかっつーと、翔さんて嫁っぽいしね(笑)」

和「あれでしょ? 世話焼き女房タイプ」

潤「そうそれ(笑)」


何を勝手な想像を。


雅「翔ちゃん、抱かれちゃうんじゃないの?(笑)」


勝手に笑ってろ。


俺だってオトコマエなんだって所、しかと見せてやるさ。





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