
神様の願い事
第12章 “好き”の向こう
《sideA》
和「ねぇ相葉さん」
ソファーで寛ぐ湯上りのニノが、ぼそっと口を開いた。
雅「ん?」
和「もう戻ったかな。大野さん」
雅「人間に?」
いつもなら、風呂から出てすぐにゲームを始めるのにやらないなと思ったら、それが気になってたのか。
和「いや最初から人間でしょ」
雅「あぁ、“猫化”ね」
和「そうだよ。馬鹿じゃないの?」
一応は手に取ったゲーム機を弄ってるけど何にも進んでないし。
雅「翔ちゃん、この間随分意気込んでたし…」
チラリとニノを見てみると、わかり易く唇を尖らせてた。
雅「二個目のローションだってもう渡したし、そろそろヤッちゃったかもね」
和「馬鹿」
雅「へ?」
和「アンタの頭そればっかなの? 」
心配なんだろうなと思ったから励まそうとしたのに。
何か違ったらしい。
和「別に俺はそんなのどうでもいいんだよ。究極そんなのしなくたって戻れるかもしれないじゃん」
雅「え? でも」
和「わかってるよ、アンタの言いたい事は。ここまで来て戻んないんだからやっぱ必要だって言いたいんでしょ?」
雅「そりゃ…」
あんなにラブラブでも治らないんだから、あとはもうコレしかないんじゃないのか。
和「だけど戻る為だからって無理にそんな事してもさ。意味無い気がするんだよね」
とうとう俯いてしまった。
雅「無理にじゃないんじゃない?」
和「え?」
雅「無理なんてしないでしょ。あの二人なら」
ったく。しょうがないな。
雅「自然だよ。自然と、そうなるんだよ」
和「自然と…?」
お前は初心を忘れたのか。
雅「俺達だってそうだったでしょ? 自然と、そうなったんじゃないの?」
和「あ…」
雅「それともなに。俺だけが愛したかったの? ニノは嫌だった?」
和「そ…っ、んな訳ないじゃん!」
そうそれ。
雅「でしょ? きっと、あの二人もそうだと思うよ?」
和「そ、かな…」
雅「そうだよ。だから何も心配いらないよ。きっと、戻る」
和「ほんと?」
ちきしょう。心配するニノって可愛いな。
雅「本当だよ」
たまには俺の事も心配してくんないかな。
雅「絶対だ」
和「うん…」
どうして俺はコイツに甘くなっちゃうんだろ。
それも、“愛”の成せる技なのか。
和「ねぇ相葉さん」
ソファーで寛ぐ湯上りのニノが、ぼそっと口を開いた。
雅「ん?」
和「もう戻ったかな。大野さん」
雅「人間に?」
いつもなら、風呂から出てすぐにゲームを始めるのにやらないなと思ったら、それが気になってたのか。
和「いや最初から人間でしょ」
雅「あぁ、“猫化”ね」
和「そうだよ。馬鹿じゃないの?」
一応は手に取ったゲーム機を弄ってるけど何にも進んでないし。
雅「翔ちゃん、この間随分意気込んでたし…」
チラリとニノを見てみると、わかり易く唇を尖らせてた。
雅「二個目のローションだってもう渡したし、そろそろヤッちゃったかもね」
和「馬鹿」
雅「へ?」
和「アンタの頭そればっかなの? 」
心配なんだろうなと思ったから励まそうとしたのに。
何か違ったらしい。
和「別に俺はそんなのどうでもいいんだよ。究極そんなのしなくたって戻れるかもしれないじゃん」
雅「え? でも」
和「わかってるよ、アンタの言いたい事は。ここまで来て戻んないんだからやっぱ必要だって言いたいんでしょ?」
雅「そりゃ…」
あんなにラブラブでも治らないんだから、あとはもうコレしかないんじゃないのか。
和「だけど戻る為だからって無理にそんな事してもさ。意味無い気がするんだよね」
とうとう俯いてしまった。
雅「無理にじゃないんじゃない?」
和「え?」
雅「無理なんてしないでしょ。あの二人なら」
ったく。しょうがないな。
雅「自然だよ。自然と、そうなるんだよ」
和「自然と…?」
お前は初心を忘れたのか。
雅「俺達だってそうだったでしょ? 自然と、そうなったんじゃないの?」
和「あ…」
雅「それともなに。俺だけが愛したかったの? ニノは嫌だった?」
和「そ…っ、んな訳ないじゃん!」
そうそれ。
雅「でしょ? きっと、あの二人もそうだと思うよ?」
和「そ、かな…」
雅「そうだよ。だから何も心配いらないよ。きっと、戻る」
和「ほんと?」
ちきしょう。心配するニノって可愛いな。
雅「本当だよ」
たまには俺の事も心配してくんないかな。
雅「絶対だ」
和「うん…」
どうして俺はコイツに甘くなっちゃうんだろ。
それも、“愛”の成せる技なのか。
