
神様の願い事
第2章 秘密
智「今日、コレ終わってからの予定何かある?」
松潤とコソコソ話してたら、翔くんが変な顔をしてコッチを見てた。
そんな翔くんに徐に近付き声を掛ける。
翔「いや...、別に無いけど…」
智「じゃあ飯、行かない?」
翔「え?」
智「この間の店、場所憶えてないんだよね。もっかい連れてってよ」
椅子に座る翔くんはきょとんとしながら俺を見上げてる。
その驚いた様子の顔に、やっぱり避けられてるのかと不安になる。
翔「でも貴方、また仕事あるでしょ?」
智「ん、それ終わってからだから夜になるけど」
やっぱり嫌なのかな。
翔「分かった。まだお薦めいっぱいあるからチョイスしとくよ」
智「ふふ、ありがと」
と思ったらそんな事を言う。
しかもちょっぴり嬉しそうに笑った気がする。
「 失礼します。大野さんは...」
智「ん? なに?」
ほっと胸を撫で下ろす俺の元へマネージャーがやって来た。
その少し申し訳なさそうな顔に、嫌な予感しかしない。
「あの~実はですね…ごにょごにょ」
手を添えて俺に耳打ちした。
智「ええ、やだよ。俺行かないよ?」
「や、一応断ってはみたんですけど…」
智「だって俺予定あるもん」
「でもその~、毎回断ってるのであちらもちょっと...」
智「やぁだってば。お願い、なんとか言っといて」
マネージャーに手を合わせてペコペコと頭を下げる。
そんな俺に、皆の視線が刺さる。
「はぁ...、じゃ、もっかい断りの連絡入れてきます…」
智「ごめんね? ありがと」
肩を落として出て行くマネージャーを見届けると、皆が一斉に口を開いた。
潤「どうしたの? なんかあった?」
和「アナタがあんな嫌がるなんて珍しいね」
雅「そんな嫌がるなんて...、あ、まさか」
翔「ぬぬぬ、ヌード?」
何故ヌード。確かに絶対やらねえとは言ってたけども。
智「違うし」
雅「あ、違うんだ」
和「じゃあなに」
智「...仕事じゃないから安心して」
潤「や、出来ないでしょ」
安心しろと言っても、皆で俺を見る。
心配そうに伺うその顔は、ああ、コイツらと仲間で良かったななんていつも思わされる。
翔くんはと言えば、心配を通り越して若干青くなってる気もするけど。
