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神様の願い事

第12章 “好き”の向こう

《sideA》




潤「どっちが勝つかなぁ」

雅「野球?」

潤「じゃなくて、翔さんとリーダー」


イチャコラしてる時間に突然の訪問者。
その訪問者は呑気にビール片手に話しかけてくる。


雅「勝つって?」

潤「だぁかぁらぁ」


既に酔っ払ってたからついフラフラと来たんだろうけど。


潤「どっちがどっちなのか」


珍しく空気も読まずに居座ろうとしてる。


和「ところで帰んなくていいの?」

潤「今来たばっかじゃん」

和「だけど明日も朝からでしょ」

潤「おぉぅ? なんだよ~ 俺がジャマってかおいっ(笑)」


これは結構呑んで来たな。


潤「おぉれはだねぇ、あの二人がどうなったかなぁって心配でねぇ」

和「ろれつ回ってないけど大丈夫?」

潤「だぁいじょうぶだよっ、いっひっひ」


めっちゃ笑ってる。


雅「で、勝つってなに。賭けでもしてんの?」

潤「じゃないけどさぁ。やっぱオトコ役がやりたいんじゃん?」

和「あぁ、翔さん?」


あれ、それって決まってないのか。


雅「翔ちゃんでしょ?」

潤「わかんないよぉ?」

和「ああ見えて結構オトコだからね、大野さん」

雅「え、でも俺翔ちゃんにグッズ渡したけど」

和「逆に使われちゃうってことも」

潤「あるかもだよねぇ」


まぁ、無くはないか。
いやだけども。俺としては翔ちゃんがオトコの方がしっくりくると言うか。


潤「いやぁでも勝ってほしい、俺としては」

雅「あ、やっぱり?」

和「オトコの大野さんもカッコイイだろうけどやっぱアレだよね」

潤「そう! リーダーは急に色気出すからね」

和「萌えそうだな…」

潤「絶対萌えるよ… いっひっひ」


どんな想像してんだこの二人。


和「歌う時でもさ、こう、眉を歪めてさ」

潤「フェイクの時でしょ?」

和「そうそれ!」

潤「あれ堪んないよねぇ~」

和「うんうん」


きっと前世は双子だな。






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