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《sideＯ》



少しでも楽になるようにと、翔くんは俺の身体を優しく撫でる。


智「ぁ…」


俺が少しでも微睡めるようにと、その熱い唇で身体中にキスを落とす。


智「ん…、翔くん…」


それで俺が名を呼んでやると嬉しそうな顔をして。


翔「どう？ 楽になった…？」

智「ん…」


それが分かってるからとわざと呼んでる訳じゃないけど。
うっかり呼ぶその名に喜ぶんだ。


翔「少し、動くよ…？」

智「うん…」


本当にうっかりと漏らしただけなのに。
つい、その名を声に出してしまうだけなのに。


智「んんっ…」


そんな嬉しそうな顔を見せるもんだからこっちまで嬉しくなってさ。


智「っあ、しょ…く…」


何度でも呼びたくなっちゃうんだ。


翔「乾くと痛いから、ローション足すね」


少し動いた感覚で、俺に負担が掛かっていないか確認して。


翔「少し冷たいよ…」


優しい顔で覗き込んで来るんだからもうそんなもの。


智「ぁっ」

翔「冷たかったよね？ 我慢してね。すぐ、温めるから…」

智「う、ん」


どうにでもしてくれって思ってしまう。


智「ん、ぁ」

翔「どう？ 滑り、良くなった…？」

智「ん…」


俺に聞いてくるけどよくわかんないし、もうそこら辺はいいんだ。


翔「ぁ…、いやらしい音してる…」


翔くんが少し動く度に滑りをたっぷりと纏ったその箇所から音が漏れる。


智「んぁ、あ」


とてもいやらしくて、卑猥な音が。


智「っ、は…」


俺の中に入ってくる翔くんの音。
腰を引く翔くんの音。
中を蠢く翔くんの音。


智「ん、く…っ…」


それに加えて俺の腰を掴むその手は力強くて。

只々翻弄されたい。


翔「はぁ、凄いよ、智くん…」


その熱に、浮かされたい。


翔「わかる…？ 智くんが、俺に吸い付いてくる…」



その優しさを、俺の全身で浴びたいんだ。