
神様の願い事
第2章 秘密
翔「おまたせ」
雅「流石だね。ピッタリ(笑)」
そろそろ19時になろうかと言う時に店の前に到着した。
すると既に3人が店の前で俺を待ち構えてた。
雅「皆で外でご飯って久し振りだねっ」
和「うんうん」
潤「こんなのもたまにはいいよね」
智くんとの2人きりを邪魔されて少し落ち込んだけど。
ニコニコと笑う3人を見ていると俺もなんだか嬉しくなって。
翔「ふふ、そうだね」
なんて口から出た。
潤「邪魔したかなと思ったんだけど、翔さんも調子良くなったみたいだね?」
そうなんだ。
智くんの魔法の言葉で俺は、随分と調子を取り戻していた。
雅「わっすごい。おしゃれ~」
和「いつもこんなとこ来てんの?」
翔「いつもじゃないよ(笑)」
店内へ誘導すると皆がキョロキョロしながら話し出す。
翔「ちょっとお洒落すぎるからね、たまにだけ来てるよ」
和「ふうん。リーダーと2人で?」
翔「えっ」
潤「や、だってそんな話の流れだったでしょ」
雅「お薦めってどれ? いっぱいあるんでしょ?」
俺は智くんと2人でコソコソ話してたつもりだったんだけど、皆にはしっかりと聞こえていたようだ。
まあ隠す必要も無いんだけど、智くんをこんなお洒落な店に誘っていたとバレてなんだか少し恥ずかしい。
雅「お腹空いたね~」
翔「あ、じゃあお薦め頼もっか」
和「待ってなくていいの?」
潤「先食べといてって言ってたよ?」
何故か松潤にいつも先を越される。
どこのタイミングでそんな事話してたんだ。
潤「19時30分には来れそうだって」
和「それ確定?」
潤「ん、今LINEで」
ほら、と皆に画面を見せてくる。
なんだよ仕事はどうした。
どうしてLINEなんてやってる暇があるんだ。
てかその絵文字なんなの。♡だらけじゃねえか。
雅「じゃ頼も頼もっ」
つうかグループLINEでいいじゃん。
それとも何。
♡は松潤だけに送るんですかそうですか。
和「翔さん?」
雅「またヘンな顔になってる」
あ、やべえとばかりに松潤はスマホを閉まったけど。その顔はやっぱり少し邪悪なんだ。
そうだ神様、願いが増えた。
コイツから悪魔を取り払ってくれ。
こんなんじゃ俺の身が持たねえ。
