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神様の願い事

第2章 秘密

《sideM》



俺とした事がうっかりだな。
折角調子の戻った翔さんがまたおかしな顔をしてしまった。

てかこんなLINE。いつもの事なのに。

なんだか最近の翔さんは、少し挙動が変化している様な気がする。


和「んで、最近神様はどうなのよ?」

雅「あ~、まあ、順調...かなっ?」

和「ふうん。順調ねえ...」


おや? 神様なんて全く興味を示さなかったニノが自ら話を振ってきた。


潤「...そう言えばこの間、腕に傷あったよね?」

和「ん? あ~、ハイ」

雅「え、まさかニノも」

翔「会ったの?」


相葉さんは分かる。だって願いがあるんだから。
俺は一応願うつもりだったけど却下されたし。
まあ、興味本位の方が勝ってただけなのかもしれないけど。


雅「...何、願ったの...?」

和「ねがい?」


会いたいと思ってると神様が現われるんだ。
すなわち、願いが無いと現れない。


雅「だってあの神様はlove専門...」

和「だから却下された」

雅「え?」

和「眠くなんないようにしてって言ったら断られた」


なんだ、俺と同じパターンか。


雅「な、なぁんだ~」


一瞬で真顔になって、一瞬で笑顔になった。
相葉さんも色々と大変そうだな。


和「まあでも、言ってた通り可愛かったよ」

雅「でしょっ?」

潤「連れて帰りたくなるよね」

翔「うんうん」


えーと? この会話を共有出来るのは。


和「ちょっと生意気そうだけど、そこがまた堪んないんだよねぇ」

雅「怒ってても可愛いって言うかさ」

潤「そうなんだよ。暖かいし柔らかいし本当可愛いいんだよ」

翔「わかるわかる」


俺を入れて、いちにいさん...。し。

し?


翔「俺の膝で丸くなっちゃってさぁ。まさか猫があんな可愛いなんて知らなかったよ」


デレデレと顔を緩めて話す翔さんを皆で見た。


翔「え?」

潤「いや...、え、てか」

和「翔さんも?」

雅「あんなに馬鹿にしてたのにいっ?」

翔「あ」


慌てて口を抑えてももう遅い。

翔さんも神様に会ったんだ。



て事は、翔さんの願いは...?







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