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神様の願い事

第2章 秘密



神様は願いが無いと現れない。
しかもその願いはlove専門だ。


和「何のお願い事したの…?」

翔「えっ」


ニノが怪訝そうな顔で翔さんを見た。


和「願うような何かがあるの?」


固まる翔さんを更に追い詰める。


雅「loveな事しか聞いてくれないんだよ?」

翔「や、あの」


相葉さんはきょとんとしてる。
まあそんなに勘は鋭く無い方だし、その表情はあどけない。

でも翔さんが願うloveと言ったらまさか。


翔「ね、願いはしてないよ」


そんな事を言っても明らかに目が泳いでるし。


翔「本当に神様なんているのかなって、興味で」


翔さんがリーダーを好きなのは分かる。
見てて明らかだし。
だけどそれは、俺達と同じなんだろうと思ってた。


和「でも願いが無いと現れないんでしょ?」


リーダーだって翔さんの事は好きな筈だし。
てか、同じように俺達の事も好きでいてくれる。


翔「だからそれは、いや、願いって訳じゃ無いけど人生相談って言うか」

雅「人生相談?」


考えてみれば最近の翔さんは少し様子がおかしい。
俺達はいつもリーダーに甘えたりスキンシップをしたりしている。
それをいつも翔さんは優しく見守っててくれた。

だけど翔さんもそこに入りたいのかなって。

お兄さん気質でいつも甘えさせてくれる翔さんも、たまには甘えたいとか思うのかなって。


和「そんなのしてくれるの?」

翔「まあ、願いも無かったし、ね。ははは」

雅「へえ」


いつもの好きと変わらないけど、いつもより少し独占欲みたいなものが強くなっただけなのかなって。
そう思ってた。


潤「じゃあ願いはしてないんだ?」

翔「そうだよ。ははは」


だけど違うのか?


翔さんのリーダーに対する思いは特別なものに変わったと、そう言う事なのか。






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