無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

潤「でもさぁ、ちょっと残念っちゃあ残念だよね」

翔「そうなんだよな～」


ひとしきり「よかったね」だのなんだのと喜びを分かち合った後に、心の声がポロっと漏れた。


翔「やっぱちょっと惜しいんだよ」


しかしすぐに翔さんの同意を得てしまった。


和「まぁ、わかる」

翔「でしょ？」


ニノまで頷いたもんだから、リーダーは片眉を上げ怪訝そうな顔をした。


雅「可愛かったもんね～」

智「相葉ちゃんまでそんな事言うの…？」

雅「いや！ そ、そうじゃなくてっ」


チロリと相葉さんを見たリーダーは、途端に焦り出すその姿に苦笑してる。


雅「だってほら、素直だったじゃん？」

和「あぁ、尻尾でしょ？」

雅「そう！ 顔に出さないのに尻尾に出るっていう(笑)」

潤「あれ可笑しかったよな～」


うっかり笑うとリーダーはぷくっと膨れた。


翔「ふふっ、この間さ」


その膨れているリーダーに気付かず翔さんは思い出し笑いを始める。


翔「智くんは普通なのにさ、なんか尻尾だけ」

潤「うん？」

翔「べしーん、べしーんって」

雅「床？」

翔「そう、叩いてて(笑)」

雅「機嫌悪かったんだ？」

翔「けど聞いてもなんも言わないんだよ？ “別に普通だよ”って言うの(笑)」

潤「バレてんのに？(笑)」

雅「ははっ、リーダー可愛い～」


口をパクパクと開くリーダーは何か反論があるようで。


智「あっ、れは翔くんのせいだよ」

翔「俺ぇ？」

和「あ、俺わかるかも」


なんかあったっけ？とニノを見ると、ニノは真顔で翔さんを見てた。


和「いくらゲストだからってあれはねぇ」

雅「あ～」

和「ちょっとイチャイチャし過ぎだよ」

潤「あれか。前室で」

和「しかもリーダーの前でね」

潤「あれは怒られたって仕方ないな」

翔「え」


バカップル並にイチャイチャを繰り広げた翔さんは怒られなかった。

『まるで恋人じゃん』と笑いながら放った一言は、かろうじて出たリーダーの妬きもちだったんだ。


和「そんな事に気付きもしないでよくもまぁ」

翔「ご、ごめ」


“智くん可愛いんだよ”の話が飛んで謝るハメになってしまった翔さん。

少し可哀想な気もしたけど。


だけどよく見てみれば二人とも笑ってた。


なんかもうそれだけで、俺は安心するんだ。