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神様の願い事

第13章 神様の願い事

《sideS》



智「翔くんてサドだよね…」

翔「え?」


腹の汚れを名残惜しそうに拭ってやっていたら智くんがボソッと口を開いた。


智「sexするようになってからは特にそんな気がする」


そりゃだってアナタ。


翔「それは仕方無いんじゃないかと」

智「なんで」


今だって大人しく身体を拭かれてされるがままで。
微動だにしないのに瞳だけチラッとこちらに寄越しその上小さく動かす唇は真っ赤ときた。


翔「大きな鏡置いときなさい。それで自分を見るといいよ」

智「どういうこと?」


自分がどれだけエロいか自覚をしろと言う事。


翔「よし、シャワーしますよ」

智「誤魔化してない?」

翔「してませんよ?」


文句を言う智くんを支えてシャワーに向かう。
そんな智くんは膝に力が入らなくて。


翔「大丈夫?」

智「もう腰砕けだよ…(笑)」


サドだと言う割に怒らない。


翔「でも出さないと身体に悪いでしょ?」


よく分からなかったから相葉くんに聞いたんだ。

雅『空イキ? 凄くない?』

思ってもみなかった反応が帰ってきて。

和『あの人初めてでしょ? なんでそんな』
雅『翔ちゃんが超絶テクニシャンなんだ…』
和『それしか考えられないね』

結局師匠と崇められてしまった。


翔「流すよ~」

智「ん」


俺がテクニシャンかどうかは置いといて。
この人のせいでもあると思うんだ。


智「んぁ」

翔「ヘンな声出さないの」

智「だって」


まぁ敏感で。


翔「凄い敏感だね…」

智「そうじゃないよ」

翔「けど俺が触るとすぐ」

智「“俺が触ると”でしょ?」

翔「え?」

智「翔くんが触るからこんなんなるんだよ(笑)」


ヘラヘラと笑う智くんは細めた目をぱちりと開いて俺を見上げた。


智「翔くんに触れて貰えるのが嬉しくて反応するんだよ?」

翔「え」

智「たぶん翔くんじゃないと気持ちよくなんない」

翔「智くん…」

智「好きな人に触れて貰えるって凄いんだね」


照れ臭そうな智くんは目線を逸らすけど。


智「あとはアレだな… 翔くんの、超絶テクニシャン…(笑)」


盗み聞きされてたとは恥ずかしい。

だけど俺が触れると喜んでくれる。

嬉しいと、幸せなんだと言うんだ。


それならその幸せ、俺が一生保証すると誓うよ。


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