
神様の願い事
第2章 秘密
和「いや俺達4人でね? 来たんですよ。この人駄目だって言うから」
潤「そうなんですよ。んじゃリーダー抜きでってここ来たら、ね?」
雅「まさか居るなんてね!(笑)」
翔「凄い偶然ですよね」
大野さんはピンと来たらしいけど、メガネのおじさんはすっかり騙されてる。
雅「ちょっと呑みに来ただけなんですけど、ご一緒したらご迷惑ですか?」
和「馬鹿、迷惑に決まってんでしょ。だって大野さんしか声掛かってないじゃん。俺達は要らないの」
翔「そうだよ、俺達は邪魔なんだって」
「い、いやいやそんな事は無いよ。君達さえ良かったら一緒に呑もうじゃないか」
雅「いいんですかっ」
「はははっ、問題無いよ」
雅「やったあ!」
和「やったあじゃないよ、このあいばかっ」
よし、完璧。
なんだか翔さんの言葉に棘を感じるけど、なんとかなったみたい。
潤「うぃ~、結構呑みましたねえ」
雅「あははっ、ニノもう寝てんじゃん」
翔「て、もうこんな時間。遅くまで引き留めちゃってすいません、明日に差し支えますからそろそろお帰りになられますか?」
ゴニョゴニョとメガネが大野さんの耳元でなんか喋ってる。
智「んぁ、君達はもう帰りなさい。俺はぁ、まだ大事な話があるからぁ...むにゃ」
潤「そんなんで話なんて出来ないでしょ。どんだけ呑んだの(笑)」
雅「リーダー明日朝からロケだよ? 覚えてる?」
智「んん? そうだっけぇ…」
翔「そうだよ(笑) ほら、貴方ももう帰りなさい」
智「ええ~」
翔「ええ~じゃないの。ご迷惑でしょ?」
智「むぅ...」
「はははっ、いいよいいよ。大ちゃん今日は帰りなさい。いい仲間がいて君は幸せだね」
智「んふ、でしょお?」
その蕩けるような笑顔で相手の心を擽る。
擽られた相手は大野さんの言いなりになるけど。
そんな甘い声で話しちゃ駄目だよ。
翔「本当貴方は子供みたいだね」
擽られてるのは、きっとあのメガネだけじゃない。
