
神様の願い事
第1章 不思議な噂
潤「おはよー」
翔「うぃっす」
智「おはよ」
松潤が来たからこれで束の間の二人の時間は終わり。
束の間って、なんか残念そうな言い回しだな。
潤「相葉さんは?」
智「まだだよ」
二言目には相葉だ。
昨日の話が余程盛り上ったんだろう。
松潤は少し残念そうだ。
智「残念そうだね?」
潤「昨日の続きが聞きたくてさ。リーダーも気になる?」
智くんの隣にドカッと座ると肩に手を回して顔を寄せる。
智「や、おれは別に」
潤「なんだよ~、興味持とうよ」
智「ええ~」
潤「ね? 面白いからさ」
苦笑いをする智くんに松潤はこれでもかと詰め寄る。
目力強いな。智くんが困ってるじゃないか。
雅「おっはよ~!」
和「…はよございます」
そんな所に二人並んでやって来た。
相葉くんは今日は元気だ。
いつもの笑顔が弾ける。
潤「待ってたよ相葉さん!」
待ってましたと松潤は立ち上がる。
解放された智くんは、そんな松潤を見てクスッと笑みを溢した。
智「なんだかんだで松潤は可愛いんだよな…」
なんと?
可愛いって言った? 今?
智「どしたのニノ。疲れてない?」
和「もおさあ。あいばかがさあ」
ニノは項垂れながら智くんに歩み寄る。
そんなニノの手を引いて、智くんは隣にニノを座らせた。
和「神様神様うるさいんだよ。昨日からずっとだよ?」
翔「昨日から?」
和「ん、あの後三人で飯行ったんだよ。貴方達まだ仕事だったじゃん?」
智「うん」
和「も~メシの間中、神様の話ばっかでさ。起きてからもずっと神様なんだよ」
智「起きてから?」
和「なんかいつの間にか潰れちゃったみたいで。あいばかサン家に泊まってたみたい」
雅「おいっ、あいばか言い過ぎだろっ!」
遠くから相葉くんの声が聞こえた。
げっそりするニノの顔はどんな顔に変わったのかなとニノを見たら、隣の智くんの顔も目に飛び込んできた。
翔「…どうかした?」
智「や、別に?」
不機嫌と言う訳じゃ無いけど。
なんだか少し眉をピクッと動かし、唇を噛む智くんが見えたんだ。
