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神様の願い事

第2章 秘密



よし、皆はまだ撮影してるし、試すなら今だな。


潤「リーダー」

智「んぁ?」


完全にリラックスしてるな。
翔さんが相変わらずあんな調子だと言うのにこの人は。
ソファーに転がって釣り雑誌を見てる。


潤「ちょいちょい」

智「なに?」


転がるリーダーを起こして、隣に座る。
何か話でも? という顔のリーダーを横目に、俺は少しワクワクしてた。


潤「ふふふふ」

智「なんだよその笑み(笑)」


涼しい顔をしてられるかな。
なんたって今日はとっておきのアイテムを持ってきてるんだぞ。


智「あ...?」

潤「ふふふふふ」


寄り添っただけで目がとろんとしてきた。


潤「どしたの? 眠い?」

智「ん...、や、うん...?」


ほらね、ビンゴだ。

頭を撫でてやると、そのまま俺の膝にコロンと転がった。


潤「いい子だね」


ゴロゴロと喉を鳴らして俺の膝に顔を寄せる。
その姿はまるで猫だ。


潤「寝ていいよ。皆帰ってきたら起こしてあげる」

智「ん...」


マタタビって凄いんだな。
猫が腰抜けになるとは聞いてたけど、猫っぽいリーダーにも効くんだな。


潤「ふふ、でたでた♪」


目を閉じて恍惚の表情で俺の膝にスリスリしてる。
そんなリーダーの頭から、ぴょこっと黒い耳が生えた。


潤「これが見たかったんだよなぁ」

智「あ...、お前、なんか仕込んでる...?」

潤「いや、別に?」


ニヤニヤと笑う俺を怪訝そうに見るけど。
だけど俺から離れないんだ。
だってもうリーダーは腰砕けなんだから。


智「ちょ、やめろって…」

潤「いいじゃんちょっとくらい」


頭を撫でる俺の手を払うくせに、俺の膝枕でまるまってるし。
こんなの今のうちに堪能しとかなきゃ勿体ないだろ。


智「マジで、皆戻って来るから...」

潤「でも気持ちいいでしょ?」

智「うん...、って馬鹿」


ちきしょう飼いたい。


智「も、撫でないで。引っ込まなくなる...」

潤「ええ~」

智「ええ、じゃないの。バレたらどうすんだ(笑)」


仕方ないから、ぽんぽんと背を叩いて眠らせた。
すると、折角可愛かった耳がいつの間にか無くなってた。


だけど、リーダーは相変わらず俺の膝枕で安心しきって寝てるんだ。






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