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気づいて…

第1章 黄×緑


「どうぞ」

ぶっきらぼうにそう言うと
相葉さんは

「おじゃましまーす!!」

と、いつものテンションで入ってきた。

リビングにスタスタと歩く俺

その後を浮き足立てて入ってくる

俺から誘ったもののどうしたらいいか
全く分からない。

どうして呼んだんだろうか。

そう思っていたら

「ねぇ、にの」

「あ、ぅん」

突然真面目なテンションで
話しかけるから変な声になった。

「あのさ、話があるんだ。」

突然のことにびっくりしつつ
ソファに座る。

「なに?」

相葉さんが俺の前に正座して話す。

「おれさ、かずのことが好き」

「うん、知ってる」

「えっ!?」

俺の中ではあ、今頃気づいたか。
って気持ちなんだけど。

「い、いつから?」

「ずっと前から。気づいてないのまーくんだけょ」

そう言って微笑んでみた。

そしたら、泣きそうな顔になる。

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