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teardrop

第1章 1滴

翌日

透花は昨夜、宿題を終えてすぐに布団に入って寝たお陰で早起きをした。

徐々に家族も起きてきて、朝の準備をしながら朝食をとっている。

台所で手早くお弁当を詰め替えた透花はいつもより少し早めに家を出る事にした。

学校に到着して教室に向かってると何だかヒソヒソと話してる人がチラホラと目に入る。

『…何かあったのかな?』

透花はそう思いながら教室に入ってく。

すると友人達が透花の姿に気付いて周りに集まり出す。

「おはよ…ねぇ、何かあったの?何だかみんな」

まだ透花が言い終わらない内に友人の一人が話を割って聞いてきた。

「ちょっと透花、聞いたよ!どうゆう事?」

何の事か全然わからない透花は逆に聞き返した。

透花「どうゆう事って…何が?」

「何って、とぼけちゃって」

友人達は透花を囃す。

「昨日ほら…透花、成宮に放課後呼び出されてたじゃん」

「あれ、やっぱ告白だったんだってね」

透花は友人達の言葉に昨日の成宮の告白を思い出すと焦りだした。

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