teardrop
第1章 1滴
成宮と透花の噂はお昼休みになってもまだ収まる事がなかった。
むしろ、更に噂や話題が広まっている。
教室の入口近くに噂となってる透花をわざわざ見に来てる人もいた。
そんな話題で盛り上がる友人達にウンザリした透花は「トイレへ行く」と言って席を立つ。
逃げるようにトイレへ向かう時に成宮のクラスの前を通った。
成宮もまた透花のように友人らしき人達に囲まれてて、いろいろ話を聞き出されている様子。
成宮は背を向けていて透花に気付いてはないが、透花は慌ててトイレへ駆け込んだ。
トイレで一息ついて手を洗ってると、後ろを通りすぎる4、5人の女子の集団の中から「あまり、調子に乗んじゃねーよ」と刺すように声が聞こえてきた。
透花が振り返り、その集団の後ろ姿を見ると同じクラスの真紀(マキ)の姿があった。
真紀の横にいるもう一人の女子がチラッと振り返って透花を見ると一瞬、鋭い目付きで睨んで舌打ちをして去ってく。
『…今の…私に?』
透花はその集団にいる女子達に対して、何か悪い事をしたかな?と少し考えてみた。
しかし、何も身に覚えがなかった。
むしろ、更に噂や話題が広まっている。
教室の入口近くに噂となってる透花をわざわざ見に来てる人もいた。
そんな話題で盛り上がる友人達にウンザリした透花は「トイレへ行く」と言って席を立つ。
逃げるようにトイレへ向かう時に成宮のクラスの前を通った。
成宮もまた透花のように友人らしき人達に囲まれてて、いろいろ話を聞き出されている様子。
成宮は背を向けていて透花に気付いてはないが、透花は慌ててトイレへ駆け込んだ。
トイレで一息ついて手を洗ってると、後ろを通りすぎる4、5人の女子の集団の中から「あまり、調子に乗んじゃねーよ」と刺すように声が聞こえてきた。
透花が振り返り、その集団の後ろ姿を見ると同じクラスの真紀(マキ)の姿があった。
真紀の横にいるもう一人の女子がチラッと振り返って透花を見ると一瞬、鋭い目付きで睨んで舌打ちをして去ってく。
『…今の…私に?』
透花はその集団にいる女子達に対して、何か悪い事をしたかな?と少し考えてみた。
しかし、何も身に覚えがなかった。