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teardrop

第1章 1滴

女子集団は同級生の中でも入学当初から派手で目立つグループだった。

薄っすらと化粧をしてて少し大人っぽく見せている。

その中でも真紀はリーダー格な存在だ。

クラスメイトである事もあって挨拶や用件がある時等は普通に話す程度だが、透花とそんなに親しいワケでもない。

透花は気のせいだったと思おうとしたが、その日から真紀は態度を変えた。

そして真紀のグループ達と共に透花を睨んでいたり、ヒソヒソ話してる様子。

わざと透花に聞こえるように悪態を言い捨ててくる事もある。

嫌われてるのかと気にした透花だったが、真紀は時々、普通に話しかけてくる事もあった。

それでも、やはり真紀は自分達のグループの中にいれば、透花が一人の時等に嫌な感じの態度をとってきた。

透花の友人達も次第に真紀の様子に気付くようになり、透花へあまり気にしないようにと言って労った。

透花自身も真紀達が何故、あんな態度をとるのか原因を考えたりもしたが全くわからず、どうする事も出来ずにいる。

けれど、真紀は元から透花とは別のタイプのグループ。

特に親しい友人でもなかったし、透花の友人達が言うようになるべく気にしない様ににしようと思った。

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