teardrop
第2章 2滴
成宮は藤沢に貸した教科書を返してもらいに来てた。
「藤沢お前、借りたんなら自分で返しに行けよ」
松本がそう言うと藤沢は「ちゃんと、帰りに返すつもりだったよ」と返答。
成宮は「いや、次の授業で使うし」と苦笑いしながら言った。
成宮は透花をチラチラと何度か見ている。
藤沢が自分の机に教科書を探しに行くと成宮が透花に話しかけた。
「…望月さん」
透花が反応して少し目線をあげる。
「あのさ…俺、ずーっと望月さんに謝らなきゃって思ってて…」
返答しないままの透花に成宮は話を続けた。
「…あの事、俺が同じ部活の奴に話しちゃったせいで噂になっちゃったんだ。迷惑かけたよね…ごめん」
黙って様子を見ていた松本は口を挟まず、邪魔しないように漫画本を鞄から出して読み出す。
少し、お互いに気まずい空気が流れる。
そこに藤沢が戻ってきた。
「ほら、教科書…って…?…どうかしたか?」
異様な雰囲気に気付いた藤沢は成宮に言いながら二人の顔を交互に見る。
「何だ?お前ら…何かあったの?」
聞いても答えない二人。
「藤沢お前、借りたんなら自分で返しに行けよ」
松本がそう言うと藤沢は「ちゃんと、帰りに返すつもりだったよ」と返答。
成宮は「いや、次の授業で使うし」と苦笑いしながら言った。
成宮は透花をチラチラと何度か見ている。
藤沢が自分の机に教科書を探しに行くと成宮が透花に話しかけた。
「…望月さん」
透花が反応して少し目線をあげる。
「あのさ…俺、ずーっと望月さんに謝らなきゃって思ってて…」
返答しないままの透花に成宮は話を続けた。
「…あの事、俺が同じ部活の奴に話しちゃったせいで噂になっちゃったんだ。迷惑かけたよね…ごめん」
黙って様子を見ていた松本は口を挟まず、邪魔しないように漫画本を鞄から出して読み出す。
少し、お互いに気まずい空気が流れる。
そこに藤沢が戻ってきた。
「ほら、教科書…って…?…どうかしたか?」
異様な雰囲気に気付いた藤沢は成宮に言いながら二人の顔を交互に見る。
「何だ?お前ら…何かあったの?」
聞いても答えない二人。