teardrop
第1章 1滴
学校に到着して、下駄箱で靴を履き替えようとした透花は指先に乾いた血が付いてる事に気付く。
指先を見ながら、さっきの男子学生を少し思い出す。
「あの人…綺麗な色の髪してたなぁ…」
トイレへ行って、手を洗っていると一時間目を終える鐘が鳴った。
廊下が騒がしくなり、トイレに人が出入りする。
教室へ向かうと、同じクラスの女子達が透花に気付いて声をかけてきた。
「あれ?透花…今、来たの?」
透花は挨拶をして遅刻した事を話すと、すぐに席に着いて次の授業の準備をしていた。
前の席にいる松本裕太(マツモト ユウタ)が透花に挨拶する。
「トーカちゃん、おはよ」
松本は入学当初から誰にでも気軽に話しかけるような性格で少し人見知りする透花でもすぐに親しみを持てた。
「遅刻だね〜。そうだ…朝に配られたプリント、机の中に入れておいたよ」
「あ、ありがとう」
透花が机の中のプリントを確認してると松本は隣の列の後ろの席を見ながら「藤沢も遅刻かな?」と言った。
指先を見ながら、さっきの男子学生を少し思い出す。
「あの人…綺麗な色の髪してたなぁ…」
トイレへ行って、手を洗っていると一時間目を終える鐘が鳴った。
廊下が騒がしくなり、トイレに人が出入りする。
教室へ向かうと、同じクラスの女子達が透花に気付いて声をかけてきた。
「あれ?透花…今、来たの?」
透花は挨拶をして遅刻した事を話すと、すぐに席に着いて次の授業の準備をしていた。
前の席にいる松本裕太(マツモト ユウタ)が透花に挨拶する。
「トーカちゃん、おはよ」
松本は入学当初から誰にでも気軽に話しかけるような性格で少し人見知りする透花でもすぐに親しみを持てた。
「遅刻だね〜。そうだ…朝に配られたプリント、机の中に入れておいたよ」
「あ、ありがとう」
透花が机の中のプリントを確認してると松本は隣の列の後ろの席を見ながら「藤沢も遅刻かな?」と言った。