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誰も愛せない

第1章 予感…

まだ…俺にも分かんないだよなぁ…
下手に結花に言って変な心配させるのもなぁ…
どうする……

「祐一っ!聞いてるっ?」
祐一はふと我にかえった…

「えっ…あぁ…今やってる仕事の参考
資料にするんだ。」
とっさに口から出た…

「造成工事関係の資料を?…」
結花は不思議そうに訪ねた…

「まぁ…俺の個人的な参考資料だから
深い意味は無いんだよ。」
はははぁ…口から出まかせで納得してくれるかなぁ?
聞かれると思って無かったから…
マズったかなぁ…

「へぇ…祐一…以外と仕事熱心なんだねぇ。
ちょっと見直した。」
えっ!納得しちゃったの…
でも考えたらそうだよねっ問題になってる
訳じゃ無いし…
俺の考え過ぎだ……
でも…聞き捨てなら無い事言ったっ…

「以外と…見直したぁ…」
祐一はつい口に出してしまった…

結花は言い訳する様に
「悪い意味じゃ無いのよ…祐一の
口から仕事の話が出るなんて思わなかったからっ」

まぁ良いかっ確かに仕事の話はしたこと
無かったしな。
そう思ったが。
ちょっと拗ねた感じで
「別にっき、に、し、て、な、い、よ!」
祐一は結花を少し困らせた。

「ごめん悪かったっ!」

「じゃぁ…やらせてくれたら許してあげる」

「冗談は顔だけにしてよね、祐一!」
っと結花にあっさり流された…

「それ…酷くないか?」

「どっちが酷いのよ!って…祐一と
馬鹿やってる場合じゃなかった、
会社気入らなきゃ。
またねっ祐一。」
席を立って歩き出したが振り返り。
「それから、遅れた罰としてここは祐一の
奢りねっ!ご馳走様!じゃぁ、またね。」

「あぁ…」
言いたいことだけ言って帰ってったよ…
絶対にあいつの方が酷いと思いながら
結花に貰った資料に手に取り、資料に目を通し
始めた…
あった…
祐一は頭を抱えながら、
嫌な予感的中かぁ…
自分の思い過ごしであって欲しいと祐一は
願っていただけに…
ショックも大きかった…
「はぁ…」
祐一は大きなため息を吐くと
どこかに電話をかけた…

「………。……。はいっ!
………。はいっ!
わかりました。……。……。
お疲れ様でした。」

まぁ…これ以上俺が考えても仕方ない!
嫌な事は飲んで忘れるかぁ。
祐一は気持ちを切り替えるように
自分に言い聞かせた。

だが…祐一に大きな畝りが押し寄せよう
っとしているとは思ってもいなかった…

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