幼馴染みと俺
第3章 研修旅行?
バスに揺られ始めて1時間
前の座席に座る郁斗に異変が表れた
郁「やべぇ…酔った」
湊「えっ大丈夫?晶さんに言ってどこかに停まってもらおうか?」
郁「頼む…」
晶さんに声をかけると近くのパーキングエリアに停まってくれて、郁斗は1度バスから降りた
愁「郁斗、大丈夫か?」
青い顔をしてバスにもたれかかっている郁斗に声をかける
郁「おー、外の空気吸ったら落ち着いてきた。バス止めてわりぃな」
愁「俺飲み物買ってくる!」
郁「いや、晶さんが行ってくれてるから大丈夫だ。サンキューな」
そう言うと俺の頭に手を置いてわしゃわしゃっとしてくる
晶「おっ、だいぶ顔色良くなってきたな!これ水な。酔い止めも売ってたから買ってきたぞ」
郁「え、酔い止め売ってんの?うわー助かるサンキュー晶さん」
晶「にしても、本当すぐ顔色良くなったみたいで良かった。さっきは死にそうな顔してたからな」
郁「そりゃ、愁が心配してくれたからな。治らないわけがねぇ」
晶「この後も隣が愁なら酔わなくていいかもな」
龍「おーい郁斗治ったかー」
今更来たかと思えばパーキングエリアに売ってた食べ物を晃と圭を連れてごっそり買ってきていた
晶「酔ってたやつがいるってのに酷いやつだなお前は…」
龍「ちゃんと郁斗の分もあるから心配するなって」
郁「食えるか!!」
晶「お前ってやつは全く…。郁斗、もう平気か?」
郁「酔い止めも飲んだし大丈夫」
湊「一応ビニール袋ももらっておいたよ」
郁「お、おう…サンキュ」
晶「よし、じゃあみんな乗れー」
郁斗の後ろについて行き、そのまま隣の席に座った
龍「ちょ、愁は俺の隣だろ」
愁「俺は郁斗の横がいい」
郁「!だそうだ。残念だったな龍司」
ブツブツと言いながらもそれ以上何も言わず結局湊と座っていた
郁「ありがとな」
嬉しそうな顔で笑って言うもんだから普通に照れる
愁「別に。俺が座りたかっただけだから!」
郁「それが嬉しいって言ってんの」
いきなり額をくっつけてそんなこと言うもんだからドキッとした
…正確には今もしてる