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思春期なのです。

第2章 やばくないっすか

夕飯のあとはお礼もかねて皿洗いをすることにしてる。あわあわのスポンジでお茶碗を洗っているときだった。愁ママの携帯が鳴った。はいはいどなたですかーなんてつぶやきながらママは電話に出る。

「はい、そうですか…分かりました 今すぐ向かいます」

そう言って電話を切ると眉を下げる。

「亜紀ちゃん、ごめんなさいねぇ 急に仕事が入ってしまって…今日は泊まっていっていいからね」

「うん そうする」

ごめんね、と何度もいいながら愁ママは家を後にした。その直後に愁が寄ってくる。

「母さんどうしたんだ」

「急に仕事が入ったんだって あと今日お泊まりします!」

「…あ、そ」

それだけ言い残して去っていった。
なんなんだあいつは。苛立ちながら皿洗いを再開したときふと思い立った。
あの告白から一週間がたつんだ。
思い出しただけで顔が赤くなる。びっくりしたけど、嬉しかった。一応、あたしたち彼氏と彼女ってことなんだよね。

ということは、だ。

付き合い始めた今、男女が一つ屋根の下で一晩を過ごすと言うことは。

…ちょっと、やばくないっすか?

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