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思春期なのです。

第2章 やばくないっすか

残りわずかの洗い物をさっさと片付けてしまおう。そしたらもやもやしなくてすむかな。
5分ほどで全部終わった。濡れた手をふきたいけどタオルがない。洗面所まで取りに行くコースだこれ。
なんか今日はついてないな…。
憂鬱な気分で洗面所のドアを開けたときに見たものは…愁の裸。

「わあああああっ!」

心臓が飛び出るんじゃないかというくらい跳ねて後ずさる。愁の家は洗面所と浴室が繋がっているからこういうことはよくあったけれど今はなんていうかもう…もう…っ!
大混乱により逃げることも出来ない。

愁は苦笑い。バスタオルで髪をわしゃわしゃしていた手を止めてあたしの頬に触れて、キス。

「後で俺の部屋来て」

「え?」

「言い訳はそこで聞く」

「はい…」

ああ

いろいろと終わった。

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