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思春期なのです。

第2章 やばくないっすか

お風呂からあがるとすぐ愁の部屋に向かった。そっとドアを開けると部屋の主はすぐ気づいたようで、ベットにもたれながら人差し指で床を指す。座れば?の合図だ。

「お邪魔します…」

おずおずと人一人分あけて隣に座ると彼は不満そうに詰め寄ってくる。

「そんな離れんなよ…怒ってないから」

「じゃ、じゃあなんで部屋に呼んだの」

跳ねる鼓動を押さえながら聞けば、予想外な反応が返ってきた。

「それはその…口実作りたかったっていうか」

愁の頬が赤い。
珍しい。

さっきまでの緊張はどこへやら。少しにやけながら顔を近づけてみた。どうしたの?なーんてお姉さんぶるのは似合わないかも。

「その、抱き締めてもいい…?」

愁のその一言で、タコみたいに真っ赤になってしまっったから。

「うん…!」

ぎゅうっときつく抱き締めあってキスすれば、愁の香りが胸一杯に広がる。

「あったかいね」

「うん…」

激しいキス。でも全然苦しくなくて心地いい…。

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