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思春期なのです。

第5章 学校

連れてこられたとこは高校だった。

校門を通って広いグラウンドに出て、隅にポツンと置いてあるベンチにそっと座らされた。

「ここでまっとけの。先生呼んでくるけ」

「はい…」

男の子はへらっと笑って走っていった。

おぶってもらってるときも思ったけど、あの子足速い。出会ったときにいた5、6人の人たちはまだついていないようだ。

にしても、ここはどこの高校だろう。

どうやら部活中のようで、グラウンドにはあの子と同じ白い体操服を着た子と、紺色の体操服の子とで半々に分かれている。

ひたすら走ってるから陸上部なのかな?体操服の色が違うのはなんでなんだろう。

っていうか、あたしここにいていいのかな?



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