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思春期なのです。

第5章 学校

「ほんまにごめん!オレが悪かった!」

「い、いや…大丈夫」

さっきのことは愁があの子に伝えてくれた。そしたらあの子は顔を真っ青にして謝ってきた。

バチンと両手を合わせて大袈裟な謝罪。ジャージ姿の女の先生に包帯をまかれながら、ちょっと体をそらした。

「目立たんよう端っこに座らしたんじゃけど、あんま意味なかったみたいで…」

自分の不注意で泣かせてしまったと思っているのか、土下座しそうな勢いだ。

「そのくらいにした方がいいんじゃないですか?こいつもあんま気にしてないみたいだし」

後ろに立っていた愁がそう言った。

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