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思春期なのです。

第5章 学校

「うーん…ほんまに気にしてないか?」

まだ不安そうな顔しておずおず聞いてきた。
怖かったけど、全部この子のせいじゃない。
それに、誠実さがよくわかったし。

「大丈夫。気にしてませんよ」

にっこり笑えば、笑い返してくれた。

そのときようやくあの子と一緒に走っていた部員が帰ってきた。

「あ、じゃあオレいってくるけ。ごゆっくり~」

ごゆっくりって…。あたしそろそろここから出た方がいいんじゃ…一応部外者だし。


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