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思春期なのです。

第5章 学校

丁度手当てが終わったようだ。

「これでよし。そんなに酷くないから直ぐ治るさ」

「ありがとうございます」

この先生はなんだかサバサバした人だ。しゃべり方とか雰囲気とかが独特で、姉御肌って言うのかな?そんな感じ。若いから得に。

「あ、でも今は歩けないか。おうちの人いる?」

「いいえ。一人暮らしなので」

「え⁉」

そうか。うちの学校では珍しいことじゃないけど、ここは家族がいて普通の高校生ばかりが集まった場所。驚くのが当然なんだ。

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